インド中央銀行、成長鈍化にもかかわらず金利を据え置き

[The Daily Star]インド中央銀行は、世界第5位の経済大国インドにおけるインフレリスクが成長減速への懸念を上回ると判断し、金曜日に金利を据え置いた。

インド準備銀行は、商業銀行への融資水準である基準レポ金利は2023年2月以来の6.50%に据え置かれると発表した。

世界の主要中央銀行はインフレ低下に対応して世界的な金融緩和サイクルを開始しており、米連邦準備制度理事会(FRB)も9月に4年ぶりに利下げを実施した。

小売物価上昇率は金融政策当局の目標である4%を頑固に上回り、10月には14カ月ぶりの高水準となる6.21%に達した。

インド準備銀行(RBI)総裁シャティカンタ・ダス氏は、同銀行の金融政策委員会は「最近の成長勢いの鈍化」を認識しているものの、インドの見通しは「強靭」であると判断したと述べた。「悪天候の発生頻度の増加、地政学的不確実性の高まり、金融市場の不安定さがインフレ上昇リスクとなっている」とダス氏は述べた。

RBI は、貸し手が中央銀行に預ける現金準備率の最低水準を 4.5% から 4% に引き下げた。現金準備率の引き下げは、銀行が貸し出すための手元資金を増やすため、流動性を高める措置である。

中央銀行は経済成長の減速の兆候があるにもかかわらず、金利を据え置くことを決定した。

インドの9月四半期のGDP成長率は5.4%で、製造業の低迷と都市部の消費低迷が響いた。

データによれば、インドは依然として世界で最も急速に成長する主要経済国の一つであるが、成長率は過去7四半期で最も低く、アナリスト予想の6.5%を下回った。

中央銀行は現在、3月31日までの今年度の成長率が、従来の7.2%から6.6%に低下すると予測している。

RBIは2022年5月から2023年2月の間に金利を2.5パーセントポイント引き上げた。


Bangladesh News/The Daily Star 20241208
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/indian/news/india-central-bank-holds-rates-despite-growth-dip-3770596