[Financial Express]ドバイ、12月8日(ロイター):世界最大の原油輸出国サウジアラムコは日曜、最大の輸入国である中国の需要低迷が市場の重しとなっていることから、アジアの買い手に対する2025年1月の価格を2021年初め以来の最低水準に引き下げたと発表した。
アラムコは主力のアラブライト原油の公式販売価格(OSP)を1バレル当たり80セントから90セント引き下げた。
生産者は買い手向けの価格表の中で、この価格はオマーン/ドバイのベンチマーク平均を1バレル上回ると述べた。
価格が下がれば、サウジアラビアの原油はアジアのライバルであるロシアや米国の原油に対してより競争力を持つようになるだろう。
アラブライトOSPは、コロナウイルスの影響で世界的な需要が打撃を受けた2021年1月以来の最低水準となっている。
ロイターのデータによると、原油価格はパンデミックの影響で下落しているが、2020年のサウジとロシアの市場シェア争いのピーク時と比べると依然として大幅に上回っており、当時は同油種が1バレル当たり最大5.90ドルの値引きで販売されていた。
中国の原油輸入は輸送燃料需要が減少し始めるにつれて早ければ来年にもピークを迎える見込みで、同国が数十年にわたって石油消費拡大の主な原動力となってきた状況に終止符が打たれることになる。
アラブ・ライト・アジアの値下げは、ロイターがアジアの石油精製会社6社を対象に行った調査で予測された1バレル当たり70~90セントの値下げと一致しており、先月の中東の指標原油価格の下落をほぼ踏襲している。
サウジアラムコは、米国の消費者向けの価格を据え置きながら、欧州の消費者向けの価格を大幅に引き下げた。
OPECは木曜日、減産を2025年第1四半期まで延長し、サウジアラビアのエネルギー大臣アブドルアジズ・ビン・サルマン王子は、通常第1四半期に在庫が増加する時期に、追加で原油を市場に投入するのは意味がないと述べた。
石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国で構成するグループは、世界的な需要の低迷、特に中国の需要減速を理由に、増産を繰り返し延期してきた。
Bangladesh News/Financial Express 20241209
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/saudi-crude-oil-prices-to-asia-slump-to-4-year-low-on-weak-demand-1733682278/?date=09-12-2024
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