[Financial Express]ドバイ、12月15日(ロイター):イランの通貨は土曜日も下落を続け、ドナルド・トランプ大統領のホワイトハウス就任をめぐる不確実性と、イランの核開発計画をめぐる西側諸国との緊張の中で、対米ドルで史上最安値を記録した。
為替レートを報道するボンバストによると、土曜日の非公式市場でのリアルは、金曜日の1ドル741,500リアルから756,000リアルに急落した。バザール360.コムのウェブサイトによると、1ドルは約755,000リアルで売られているという。
公式インフレ率が約35%に達する中、イラン国民は貯蓄の安全な避難先を求めてドル、その他の外貨、金、暗号通貨を購入しており、これはリアルにとってさらなる逆風となることを示唆している。
トランプ大統領が1月に就任後、より厳しい制裁を課すなどイランに対する「最大限の圧力」政策を再び導入し、イスラエルにイランの核施設への攻撃権限を与えるのではないかという懸念から、ドルは11月初旬に69万リヤル前後で取引されて以来、リヤルに対して上昇している。
国連の原子力機関IAEA理事会が欧州が提案した対イラン決議を可決し、新たな制裁のリスクが高まったこと、そしてイランの長年の同盟国であるシリアのバッシャール・アル・アサド大統領が失脚したことを受けて、イランの通貨は再び下落した。
トランプ大統領は2018年、前任者のバラク・オバマ大統領が2015年に結んだ核合意を破棄し、緩和されていた対イラン経済制裁を再発動した。この合意は、核兵器用の核分裂性物質を生産できるウラン濃縮を行うイランの能力を制限していた。
2018年に制裁が再発動されて以来、イランの通貨リアルは価値の90%以上を失った。
Bangladesh News/Financial Express 20241216
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/iran-currency-slips-to-new-lows-amid-us-europe-tensions-1734288035/?date=16-12-2024
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