アジアのバイヤーはLMEシステムでロシア産アルミニウムを探している

[Financial Express]ロンドン、12月25日(ロイター): 事情に詳しい2人の関係筋によると、インド産アルミニウムの待ち行列が長いため、アジア企業はロンドン金属取引所(LME)認定の倉庫からロシア産アルミニウムを輸入する計画だという。

LMEのデータによると、月曜日にキャンセルされたアルミニウムワラント、つまり引き渡し予定の金属は合計364,600トンで、総量657,150トンの55%を占めた。ワラントとは所有権を付与する権利証書である。

キャンセルされたアルミニウムの約29%は、大量のロシア産金属が保管されている韓国の光陽港にある。

匿名を条件に話した情報筋の1人は、インドのアルミニウムが「ポート・クランで待機列に並んでいる」ため、アジアの買い手はロシアのアルミニウムを欲しがっていると語った。

業界筋によると、マレーシアのポート・クランにあるLME倉庫に保管されているアルミニウムの大部分はインドで生産されたものだ。

LMEのデータによると、ポート・クランにあるLME倉庫からアルミニウムを受け取るまでの待ち時間は11月末時点で194日だった。つまり、企業は金属を受け取るまで6カ月以上待たなければならないということだ。

LMEは、モスクワのウクライナ侵攻をめぐって課された西側諸国の制裁に従い、4月13日以降に生産されたロシア産のアルミニウム、銅、ニッケルの取引を禁止した。

しかし、4月13日以前にLME倉庫に預けられたロシア産金属は禁止措置の対象外となる。

11月末時点で、LME登録倉庫におけるロシア産アルミニウム在庫の割合は67%で、インド産は32%を占めた。

ロンドン金属取引所(LME)が毎日の在庫データを発表したことを受けて、アルミニウムの3ヶ月物ベンチマーク価格は上昇し、1週間ぶりの高値となる1トン当たり2,575.5ドルに達した。同契約は直近で1.2%上昇し、2,558ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20241226
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/asian-buyers-look-for-russian-aluminium-in-lme-system-1735144051/?date=26-12-2024