利回り上昇で金価格が下落

[The Daily Star]米連邦準備制度理事会(FRB)が今年の利下げペースを緩めると示唆したことを受け、投資家の注目は2025年のFRBの金利動向に関する手掛かりを求めて経済データに移り、米国債利回りが上昇したことで金価格は月曜日に下落した。

金現物は、0932 GMT時点で0.2%下落し、1オンス当たり2,633.03ドルとなった。米国の金先物は0.4%下落し、2,645.20ドルとなった。

リライアンス・セキュリティーズのシニアアナリスト、ジガー・トリベディ氏は「利回りが上昇し、トレーダーらが今週発表される一連の米経済指標を注視してFRBの利下げ姿勢を見極めようとしていることから、金はやや勢いが弱い状態で取引されている」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は先月、根強いインフレを背景に利下げ見通しを縮小し、市場を動揺させたが、金曜日に発表される米雇用統計は、今年のFRBの金利動向に対する期待を形作る一助となるだろう。

市場関係者は、さらなる洞察を得るために、火曜日の求人データ、年次開発計画雇用統計、水曜日のFRBの直近の政策会合の議事録にも注目している。

ゴールドマン・サックスは、FRBの利下げが少ないことを理由に、金価格が1トロイオンス当たり3,000ドルに達するとの予想を2025年12月から2026年第2四半期に延期した。

ゴールドマンは「投機筋の需要低下と中央銀行の構造的な買い入れ増加という相反する力が効果的に相殺し合い、過去数カ月にわたり金価格は一定のレンジ内で推移している」と述べ、ETF需要の伸びも予想を下回っていると付け加えた。

米国の次期大統領ドナルド・トランプ氏は1月20日に大統領に復帰し、同氏が提案する関税や保護主義政策はインフレをさらに加速させると予想される。


Bangladesh News/The Daily Star 20250107
https://www.thedailystar.net/business/news/rising-yields-dampen-gold-prices-3793591