[The Daily Star]かつては貿易と灌漑に欠かせない水路であった全長11キロメートルのボラ運河は、横行する不法占拠と汚染により、ボラ市と地区にとって悩みの種となっている。
ボラ市当局は、以前は船による物資輸送に利用されていたこの運河が、過去6年間で水の流れがなくなったと述べた。廃棄物の堆積と不法占拠による狭窄により運河は使用不能となり、数千人の住民に影響を及ぼしている。
ボラ・サダール郡の農民ハニフ・シャリフさんは「この運河はかつて灌漑用の水を供給していたが、今では水量は1~2フィートしか残っていない」と語った。
このため、サダール郡の約2,000ヘクタールの農地が十分な灌漑を受けられなくなっている。
水資源開発局によると、運河の主要部分は11キロメートルに及び、テトゥリア川とメグナ川を結ぶ支線がさらに40~45キロメートルある。最後の掘削は1980年に行われた。
不法占拠と無差別な廃棄物投棄により、運河の幅は大幅に狭くなり、かつては50フィート以上あったが、現在では場所によってはわずか10~20フィートとなっている。屠殺場、野菜市場、病院、レストランからの廃棄物により、運河の状態は悪化している。
地元企業も影響を受けている。食料品店のモハンマド バブール氏は「商人が船で商品を輸送できなくなったため、今では商品1袋につき50~60タカ余分に支払っている」と語った。
米貿易業者エルファヌール・ラーマン氏は「運河を通した米の輸送には、今では2日ではなく7日かかる」と付け加えた。
ボラ市の行政官、ムハンマド・ミザヌール・ラーマン氏は、ウパジラ土地管理局の調査で不法占拠者が140人確認されたと述べた。「1月7日までに自主的に立ち退くよう求めたが、何の措置も取られなかった。彼らを立ち退かせるための緊急プログラムが進行中だ」とラーマン氏は語った。
ラーマン氏は、運河の水の流れを回復させるために、WDBと地区行政が連携して努力していると述べた。
WDBの主任技師モハンマド ハサンウザマン氏は、不法占拠が解消され次第、設計案を水資源省に送る予定だと述べた。
承認が得られ次第、発掘作業が開始される予定だと同氏は付け加えた。
Bangladesh News/The Daily Star 20250112
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/encroachment-pollution-choke-bhola-canal-3797296
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