[Financial Express]ロンドン、1月23日(ロイター):原油価格は23日、ほとんど変わらず、前日の下落幅をほぼ維持した。ドナルド・トランプ米大統領の関税やエネルギー政策案が世界経済の成長とエネルギー需要にどのような影響を与えるか不透明感があるからだ。
ブレント原油先物は13時15分時点で18セント上昇し1バレル79.18ドル。米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油(WTI)は14セント上昇し75.58ドル。
証券会社フィリップ・ノバのシニア市場アナリスト、プリヤンカ・サチデバ氏は「原油市場は、要因がまちまちだったため、最近の上昇分をいくらか取り戻した」と述べた。
「主な要因としては、トランプ大統領の掘削推進政策による米国の生産量増加への期待と、ガザ地区の地政学的緊張緩和により、主要生産地域からの供給途絶がさらに拡大する懸念が和らいだことが挙げられる。」
彼女は、米国の関税のより広範な経済的影響が世界の石油需要の伸びをさらに抑制する可能性があると付け加えた。
トランプ大統領は、ロシアがウクライナ戦争を終わらせる合意を結ばなければ、ロシアに対する制裁の脅しに新たな関税を追加すると述べている。
また、トランプ大統領は欧州連合諸国に関税を課し、カナダとメキシコに25%の関税を課すと明言した。中国については、フェンタニルが中国から米国に送られているため、10%の懲罰的関税を課すことを政権が検討していると述べた。
トランプ大統領は月曜日、エネルギーインフラやプロジェクトに対する環境規制を緩和し、新たな送電・パイプラインインフラの許可を緩和する権限を自分に与えることを目的とした国家エネルギー非常事態を宣言した。
OANDAのシニア市場アナリスト、ケルビン・ウォン氏は電子メールで、「トランプ政権の貿易関税政策の不明確さと、米国からの差し迫った原油供給増加により、原油市場では短期的にさらに不安定な下落が起こる可能性がある」と述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20250124
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-held-down-by-trump-tariff-uncertainty-1737656656/?date=24-01-2025
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