[Financial Express]ニューヨーク、1月24日(ロイター):銀行業界団体が金曜に発表した暫定データによると、外国人投資家は昨年、新興市場の株式と債券のポートフォリオに2735億ドルを追加し、2023年より1000億ドル近く増加した。
国際金融協会の報告書によると、2024年の流入額2,735億ドルは2023年の1,774億ドルを上回ったが、2019~2021年の平均3,750億ドルを下回った。
昨年流入した資金のほぼ全ては債券に投じられたもので、中国国外の債券に2190億ドル、中国の債券に542億ドルが流入した。株式市場では状況はより二分され、中国株は113億ドルの利益を上げたのに対し、その他の発展途上国の株式は110億ドルの損失を出したことがデータから明らかになった。
米国の経済成長とドル高は、今年の大半において新興市場への投資に対する逆風となっており、連邦準備制度理事会自体も2025年の利下げ予想を引き下げており、これがドルへのさらなる支援となっている。
米国の金融緩和政策の兆候は、新興国資産全般にとって支援材料となるだろう。
「2024年を通じて、ドル高と米国利回りの上昇は新興国株式市場と一部の債券市場にとって大きな逆風となったが、今後数カ月以内にFRBが利下げのシグナルを出し始めれば、この傾向は逆転する可能性がある」とIIFのエコノミスト、ジョナサン・フォータン氏は声明で述べた。
同氏は「FRBのハト派姿勢は待望の追い風となるだろうが、新興国株式の持続的な回復には、世界経済の成長見通しのさらなる明確化と中国など主要市場への的を絞った政策措置が必要になるだろう」と述べた。
JPモルガンは木曜日、好調な米国経済によりリスクが高いとみられる発展途上国から投資家が遠ざかっているため、新興市場への資金流入が突然止まる可能性があると警告した。
しかし、12月のインド、ブラジル、サウジアラビア、台湾への株式流入に見られるように、特異性が引き続き資金の流れを左右するだろう。
IIFデータの月別内訳によると、12月に非居住者は新興市場ポートフォリオに純額144億ドルを追加し、株式市場は全体で純額流出となった。
地域別に見ると、ラテンアメリカが66億ドルで流入額トップ、次いで新興アジアが53億ドル、アフリカ・中東と新興ヨーロッパがそれぞれ17億ドルと11億ドルの流入となった。
Bangladesh News/Financial Express 20250125
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/foreign-investors-add-274b-to-emerging-market-portfolios-1737736884/?date=25-01-2025
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