金価格は記録的な高値付近に留まる

[Financial Express]ロイター通信によると、金価格は月曜日、ドナルド・トランプ米大統領によるメキシコ、カナダ、中国への関税発動をきっかけに経済成長とインフレ懸念が高まり、安全資産としての需要が高まり、序盤の下げを取り戻し、過去最高値付近を維持した。

金現物は、米ドル高で当初1%以上下落したが、11時46分GMT時点で0.1%安の1オンス2,799.09ドルまで回復した。一方、米国の金先物は0.1%安の2,832ドルで、依然としてスポットレートより割高で取引されている。

トランプ大統領が火曜日からカナダとメキシコからの輸入品に課した25%の関税と、中国製品への10%の関税は、世界経済の成長を鈍化させ、インフレを加速させる可能性のある貿易戦争への懸念を強めた。

カナダとメキシコは報復措置を命じ、中国は世界貿易機関にこの関税に異議を唱え、具体的な対抗措置を取ると述べた。

金は経済や地政学的な不安定期における安全資産とみなされることが多く、金曜日には過去最高の2,817.23ドルまで急騰した。

しかし、ドルが3週間ぶりの高値に急騰したため、月曜日早朝に価格は下落し、他の通貨を保有する買い手にとって金の価格が上昇した。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「米ドル高は一時的に金価格を圧迫したが、関税戦争に突入する可能性のある世界において、金を安全資産として保有するというのは依然として理にかなっていると思う」と述べた。

「私は金が現在の水準から上昇する余地を依然として見ており、今後数カ月で価格は1オンス当たり2,850ドルに向かうと予想している。」

JPモルガンは、株式市場からの弱気相場の波及が短期的には金価格を圧迫する可能性があるが、混乱を招く関税が中期的には金価格の強気相場を後押しし続けると指摘した。

銀現物は0.1%下落して1オンス当たり31.27ドル、プラチナは1%下落して967.9ドル、パラジウムは1.2%上昇して1,020.31ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250204
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-prices-remain-close-to-record-highs-1738606024/?date=04-02-2025