[Financial Express]ニューヨーク、2月6日(ロイター/BBC): 国連のアントニオ・グテーレス事務総長は水曜日、ドナルド・トランプ大統領がパレスチナ人の他の場所への移住と米国による戦争で荒廃したガザ地区の引き渡しを提案したことを受け、ガザ地区での民族浄化を避けるよう求めた。
「解決策を模索する中で、問題を悪化させてはならない。国際法の根本に忠実であり続けることが極めて重要だ。いかなる形の民族浄化も避けることが不可欠だ」とグテーレス氏は国連委員会の予定されていた会合で語った。
「二国家解決を再確認しなければならない」と彼は述べた。
グテーレス氏はパレスチナ人民の不可侵の権利の行使に関する委員会での演説でトランプ大統領やガザ提案には触れなかったが、報道官のステファン・デュジャリック氏はこれに先立ち記者団に対し、グテーレス氏の発言をトランプ大統領への反応と見なすのは「妥当な推測」だと語っていた。
マルコ・ルビオ国務長官は、ドナルド・トランプ米大統領によるガザ地区住民の再定住提案は一時的なものに過ぎないと述べた。
これは、米国がガザを「占領」し、そこに住む約200万人のパレスチナ人を移住させる可能性があるというトランプ大統領の示唆を受けてのもので、この考えは国連、人権団体、アラブ諸国の指導者らから批判を浴びている。
一方、イスラエルのカッツ国防相は、ガザ地区住民は「出国と移住の自由を享受できるべきだ」と述べたが、それがどのように行われるかについてはほとんど詳細を語らなかった。
ドゥジャリック氏は、グテーレス事務総長が同日早朝、ヨルダンのアブドラ国王と地域の状況について協議したと述べた。
パレスチナ自治政府によって任命されたパレスチナの国連特使リヤド・マンスール氏は委員会に対し、トランプ大統領が来週ワシントンを訪問した際にアブドラ氏がアラブ諸国からの協調メッセージを大統領に伝えると語った。
「パレスチナ以外に我々の国はない。ガザはその貴重な一部だ。我々はガザを離れるつもりはない」とマンスール氏は語った。「ガザを含む我々の祖先の故郷からパレスチナ人を追い出せる力は地球上に存在しない」
「我々はこの国を再建したい。元通りにしたい。そして、この取り組みに全ての国が協力してくれるようお願いする」と同氏は述べた。「我々は他の祖国や他の国を探しているのではない」
国連は長い間、安全で承認された国境内で二つの国家が共存するという構想を支持してきた。パレスチナ人は、1967年の近隣アラブ諸国との戦争でイスラエルが奪取したヨルダン川西岸、東エルサレム、ガザ地区に国家を樹立することを望んでいる。
「永続的な平和には、二国家解決に向けた具体的かつ不可逆的で永続的な前進、占領の終結、そしてガザを不可欠な一部とする独立したパレスチナ国家の樹立が必要だ」とグテーレス氏は述べた。
「イスラエルと平和かつ安全に共存する、存続可能な主権を持つパレスチナ国家こそが、中東の安定のための唯一の持続可能な解決策だ」と彼は語った。
トランプ氏は約束していない
ガザに軍隊を派遣:ホワイトハウス
ドナルド・トランプ大統領は、パレスチナ自治区の米国による占領案の一環として、ガザ地区に米軍を地上派遣することを約束していないと、ホワイトハウス(WH)が水曜日に発表した。
ホワイトハウスの報道官キャロライン・リービット氏は記者団に対し、トランプ大統領は「地域の安定を確保するため」に米国がガザの再建に関与する必要があると考えていると語った。「それはガザに地上部隊を派遣することを意味するものではない」と同氏は述べた。
レビット氏はまた、トランプ氏はガザ地区の再建のため、同地区に住むパレスチナ人を「一時的に移住させる」ことを望んでいると述べた。トランプ氏は火曜日、パレスチナ人のガザ地区からの永久移住を呼びかけ、世界から非難を浴びていた。
Bangladesh News/Financial Express 20250207
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/guterres-warns-trump-against-gaza-ethnic-cleansing-1738866138/?date=07-02-2025
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