[Financial Express]新興市場に特化した資産運用会社のアシュモア最高財務責任者(CFO)はロイター通信に対し、米国のドナルド・トランプ大統領再選後の初期の状況下では新興市場は「反射的な」取引に耐えることができ、長期的な見通しは引き続き明るいと語った。
ロイター通信によると、トランプ大統領は今週、中国からの製品に10%の関税を課したが、メキシコとカナダに対する関税の予定を1カ月間棚上げした。
「発表できることとその後実行されることは、往々にして少し異なる」と、アシュモアが上半期の業績を発表した金曜日、最高財務責任者のトム・シッピー氏は語った。
「我々は実際の実施を非常に注意深く見守っているが、即時の反射的な取引反応よりも中期的な影響が大きい可能性がある」
シッピー氏はさらに、長期的な新興市場資産は過小評価されているように思われ、投資家は米国株への過度な依存から分散投資すべきだという強い主張がある、と付け加えた。
アナリストらは、トランプ大統領の行動を受けて新興市場の見通しは厳しいとみている。
JPモルガンのアナリストらはメモの中で、「2025年の新興国市場の見通しが厳しいことから、今後1年間の上昇余地は限定的だと我々はみている」と述べた。
アシュモアは金曜日、市場予想を上回って上半期利益が33%減少したと発表した。利益は運用ファンドの減少と投資家の投資意欲の低迷で圧迫されたが、6か月間の流出額は前年同期の45億ドルから11億ドルに減少したと報告した。
英国のファンドマネジャーらは、英国予算への不安定な反応から米国選挙前の不安定な市場に至るまで、さまざまなマクロ経済の課題が投資家心理を圧迫し、2024年の気まぐれな顧客基盤に苦戦した。
しかし、一部のアナリストは、トランプ大統領の政策がより明確になれば、顧客はよりリスクの高い資産に戻ってくる可能性があると考えている。
「新興国市場のバリュエーションは(債券と株式の両方で)依然として魅力的であり、投資家のリスク選好度が回復し、顧客活動が増加すれば、中期的にはアシュモアにとって良い兆しとなるはずだ」とピール・ハントのアナリストらは述べた。
ロンドンに拠点を置くアシュモアは、12月31日までの6か月間の税引前利益が4990万ポンド(6202万ドル)となり、前年同期の7450万ポンドを下回ったと発表した。
Bangladesh News/Financial Express 20250209
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/emerging-markets-can-weather-knee-jerk-trump-trades-says-ashmore-1739037261/?date=09-02-2025
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