RBI、2020年以来初の利下げを実施

RBI、2020年以来初の利下げを実施
[The Daily Star]インド中央銀行は金曜日、世界第5位の経済大国インドにおける成長減速への懸念がインフレリスクを上回ったことから、約5年ぶりに金利を引き下げた。

インド準備銀行(RBI)は、商業銀行への融資水準である基準レポ金利を25ベーシスポイント引き下げて6.25%にすると発表した。

世界の主要中央銀行は昨年金利を引き下げ、一部の中央銀行は引き続き金利を引き下げたが、長引くインフレによりインドは追随できなかった。

同国の小売物価上昇率は最近鈍化し、12月には4カ月ぶりの低水準となる5.22%となったが、依然として中央銀行の中期目標である4%を上回っている。

価格圧力が緩和されたことで、成長促進に注力する余地が生まれたようだ。

インド経済は、製造業の低迷と都市部の消費低迷により、9月四半期に予想よりも大幅に緩やかに拡大した。

昨年は8%以上成長したが、今年度は新型コロナウイルスのパンデミック以降で最も緩やかなペースで拡大すると予想されている。

インド準備銀行のサンジェイ・マルホトラ総裁は、初の金融政策見直しで、インフレは「2025~26年にさらに緩和すると予想される」とし、成長率は9月四半期の最低水準から回復するものの、依然として昨年を「大幅に下回る」と述べた。

マルホトラ氏は「現在の成長とインフレの動向を考慮すると、現状では金融政策の引き締めを緩める方が適切だ」と述べた。

マルホトラ氏は、インフレ対策として2022年5月から2023年2月にかけて金利を2.5パーセントポイント引き上げた前任者のシャクティカンタ・ダス氏ほどタカ派的な姿勢ではない。

同銀行が最後に利下げを行ったのは2020年5月だった。

RBIの決定は、政府が年間予算で所得税の大幅減税を発表してから1週間も経たないうちに下された。政府は、食品価格の高騰と賃金の伸び悩みに苦しむ消費者の手にもっとお金が回るようにしようとしている。インドの経済は9月四半期に5.4%成長し、過去7四半期で最悪の伸びとなり、アナリスト予想の6.5%を下回った。

この数値はインドが依然として世界で最も急速に成長する主要経済国の一つであることを示しているが、2023年と2024年の大半に見られた猛烈な成長ペースが緩和されることを示している。


Bangladesh News/The Daily Star 20250210
https://www.thedailystar.net/business/news/rbi-delivers-first-rate-cut-2020-3820351