トランプ大統領の関税脅しで安全資産の金の記録的上昇が続く

[Financial Express]ロイター通信によると、ドナルド・トランプ米大統領が新たな関税計画を発表したことを受けて世界貿易戦争への懸念から安全資産としての需要が高まり、金価格は月曜日に1%以上上昇して過去最高値を記録した。

金現物は、取引開始前に今年7度目の最高値となる2905.98ドルを記録した後、11時53分GMT時点で1.5%上昇し、1オンス当たり2903.19ドルとなっている。

米国の金先物は1.5%上昇し、2,929.70ドルとなった。

エクシニティ・グループのチーフ市場アナリスト、ハン・タン氏は「トランプ大統領の政策脅威が世界の金融市場に恐怖と不確実性を煽り続ける限り、貴金属は上昇傾向を維持するだろう」と述べた。

トランプ大統領は日曜、すべての鉄鋼とアルミニウムの輸入品に25%の追加関税を課す計画を発表した。また、今週中に相互関税を発表し、他国が課している税率に合わせ、即時適用すると述べた。

今週、投資家は週後半に発表される米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)のデータにも注目するだろう。これらのデータは米国の金利の軌道についての洞察を提供する可能性がある。

金は経済や地政学的な混乱期には安全な投資とみなされているが、金利上昇で利回りのない資産の魅力は薄れる。「米国の消費者物価指数が予想を上回る数値を示し、FRBの次回利下げがさらに遅れれば、スポット金で即時利益確定の動きが出てくる可能性がある」とエクシニティ・グループのタン氏は述べた。

一方、ロンドン貴金属市場協会によると、ロンドンの金庫に保管されている金の量は、米国への出荷ラッシュにより、1月は前月比1.7%減の8,535トン、価値7,716億ドルとなった。

銀現物は金曜日に3カ月ぶりの高値を付けた後、1.3%上昇して1オンス当たり32.22ドルとなった。

プラチナは0.7%上昇して983.38ドル、パラジウムは0.8%上昇して972.50ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250211
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/trumps-tariff-threats-extend-safe-haven-golds-record-rally-1739206795/?date=11-02-2025