[Financial Express]ロンドン、2月10日(ロイター):ドナルド・トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムを標的とした新たな関税計画を発表したことを受け、世界貿易戦争の可能性に対する懸念が残る中、原油価格は10日、反発した。
ブレント原油先物は1301GMT時点で1.05ドル(1.4%)上昇し、1バレル75.71ドルとなった。米ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油も1.5%上昇し、1.05ドル上昇して72.05ドルとなった。
先週、世界貿易をめぐる懸念に圧迫され、市場は3週連続で下落したが、月曜日の上昇はバーゲンハンティングによるものかもしれない。
「関税を巡る不確実性が問題だ。これは全般的にリスク選好に影響し、原油にも波及効果をもたらす」とオニキス・キャピタルのハリー・チリンギラン氏は述べた。「先週の下落を受けて、一部の人々は安値で買いを入れているかもしれない」
トランプ大統領は、米国へのすべての鉄鋼およびアルミニウムの輸入に25%の関税を課すと月曜日に発表すると述べた。1週間前、トランプ大統領はカナダ、メキシコ、中国に対する関税を発表したが、翌日には近隣諸国に対する関税を一時停止した。
関税が世界経済の成長とエネルギー需要を鈍らせるのではないかとの懸念がある。しかし、先週のトランプ大統領の一時的な姿勢の後退を踏まえると、投資家は今のところ鉄鋼とアルミニウムへの関税の脅威を軽視しているようだとIGのアナリスト、トニー・シカモア氏は述べた。
同氏は「関税に関する報道は今後数週間から数カ月にわたって続く可能性が高いことを市場は認識している」と述べ、近い将来に関税が撤回されるか、あるいは引き上げられる可能性も同じくらいあると付け加えた。
石油大手BPの株価は月曜日の取引開始時に7%上昇し、8月以来の高値となった。
「だから投資家たちは、すべての見出しに否定的に反応するのは最善の行動ではないという結論に達しつつあるのかもしれない。」
中国は米国からの輸出品の一部に報復関税を課しており、月曜日に発効する予定だが、北京とワシントンの協議に進展の兆しはまだ見られない。
Bangladesh News/Financial Express 20250211
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-gain-despite-concern-over-us-tariffs-1739206775/?date=11-02-2025
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