インドのアダニ、4億4200万ドル規模のスリランカ発電プロジェクトから撤退

[Financial Express]コロンボ、2月13日(AFP):インドの複合企業アダニ・グループは、スリランカ政府が契約の再交渉を求めたことを受けて、問題を抱えた同国の4億4200万ドルの風力発電プロジェクトから撤退した。

スリランカ投資委員会(BOI)は木曜日、アダニ・グリーン・エナジー社から、同プロジェクトから「丁重に撤退する」ことを決定したという書簡を受け取ったと発表した。

インド投資委員会の関係者はAFPに対し、スリランカの再生可能エネルギー事業に最大10億ドルを投資すると先月約束していた同インド企業の突然の撤退に対して、政府はまだ反応していないと語った。

アダニは木曜日の声明で、風力発電プロジェクトと送電線設置のための他の2つのプロジェクトから撤退すると発表した。

同省は短い声明で「われわれはスリランカに引き続き尽力しており、スリランカ政府が望むなら将来的な協力も受け入れる」と述べた。

この撤退は、アヌラ・クマラ・ディサナヤケ大統領の政権がエネルギーコストの引き下げを交渉するためにアダニ・グループとの電力購入契約を撤回するという決定を受けて行われた。

ディサナヤケ氏の政党は、この合意は「腐敗している」と強く批判し、再交渉を求めていた。

アダニはスリランカ北西部の海岸に建設予定の484メガワットの発電所に関する「開発前活動」に約500万ドルを費やしたと投資委員会に伝えた。

スリランカの前政権は、アダニ風力発電所から1キロワット当たり8.26米セントで電力を購入する20年間の契約を締結していた。

昨年末に政権に就いたディサナヤケ政権は、同地域の他の原発の関税と同額の5.9セント以上を支払うつもりはないと述べた。

スリランカ内閣は先月、同発電所の建設を「再評価」するための委員会を設置することを決定したが、この計画は、発電所が渡り鳥に影響を及ぼすとする環境保護団体からの訴訟によっても停滞していた。

他にも数社がこのプロジェクトの電力購入条件をめぐって異議を唱えており、訴訟は係争中である。

インドの複合企業の創設者で実業家のゴータム・アダニ氏は、インド政府関係者に賄賂を支払い、その支払いを米国の投資家から隠していたとして、11月にニューヨークで起訴された。

アダニ・グループは、この告発を「根拠がない」として否定した。


Bangladesh News/Financial Express 20250214
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/indias-adani-quits-442m-sri-lanka-power-project-1739468499/?date=14-02-2025