ウクライナ和平合意への期待で供給懸念が和らぎ、原油価格が下落

[Financial Express]ニューヨーク、2月15日(ロイター): 原油価格は、ロシアとウクライナの和平合意が成立し、対モスクワ制裁が解除され世界的な供給混乱が緩和される可能性があるとの見通しから、金曜日は下落したが、米国の即時相互関税発動の延期により、下落は限定的となった。

ブレント原油先物は28セント(0.37%)安の1バレル74.74ドルで引けた。米ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は55セント(0.77%)安の70.74ドルとなった。

今週、ブレント原油は0.11%上昇したが、WTI原油は約0.37%下落した。

ドナルド・トランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がそれぞれ電話会談で和平への希望を表明したことを受け、今週、米国当局にウクライナ戦争終結に向けた協議を開始するよう命じた。

和平協定が成立した場合にモスクワに対する制裁が解除されれば、世界のエネルギー供給が増加するはずだ。

国際エネルギー機関(IEA)は最新の石油市場報告で、米国の最新の制裁措置を回避する方法が見つかれば、ロシアの石油輸出は維持される可能性があると述べた。

トランプ大統領は今週、商務省と経済省の当局者らに対し、米国製品に関税を課している国に対する相互関税を検討し、4月1日までに勧告を提出するよう命じた。

IGの市場ストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は「米国の関税延期を踏まえた貿易面での前向きな展開は、さらなる貿易合意の達成の見通しでリスク環境が和らぎ、今朝の原油価格の回復への道を開くだろう」と述べた。

スコット・ベセント米財務長官も損失を限定し、米国はイランに対して最大限の経済的圧力をかけることができるとインタビューで述べた。

トランプ大統領は、制裁を再発動した後、最初の任期中にイランの原油輸出をほぼゼロにまで減らした。


Bangladesh News/Financial Express 20250216
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-slips-as-supply-worries-ease-on-ukraine-peace-deal-hopes-1739633492/?date=16-02-2025