楽観的な見方に取って代わった新たな懸念から、外国人投資家は株式市場から撤退

楽観的な見方に取って代わった新たな懸念から、外国人投資家は株式市場から撤退
[Financial Express]外国人投資家は、昨年8月の政変後に市場への復帰の兆しが見えたものの、根強い経済問題と政治的な不確実性から、再びバングラデシュの株式市場から撤退した。 

暫定政権が講じた経済改革策により市場の好転に対する楽観論が生まれ、好業績企業の外国人投資家の株式保有額が同年6月と比べて昨年10月に急増したのはそのためだ。

しかし、マクロ経済の課題が深刻化し、国内の政治的緊張も高まるにつれ、期待は徐々に薄れていった。現地通貨に対するドル高も依然として大きな懸念材料となっている。

その後、ダッカ証券取引所(DSE)の株価指数は昨年8月の最高値から日曜日までに15%急落し、同期間に資産価値は6,800億タカ失われた。

「政治的、マクロ経済的な不安定さが海外投資家の株式への新規投資を阻んだ」と、匿名を条件に海外ポートフォリオを扱う大手ブローカーは語った。

同氏は、他の要因としては、信頼の危機、投資可能な証券数の少なさ、適切なガバナンスの欠如などが挙げられると述べた。

2024年11月、外国人投資家は16億5,000万タカ相当の株式を購入した一方で、20億タカ相当の資産を売却したため、純投資額は3億5,000万タカのマイナスとなった。外国人投資家の保有株数の減少は12月も続き、7億3,000万タカの株式購入に対し、9億6,000万タカの売却があった。外国人投資家は今年1月と2月にも資金を引き揚げた。

外国人投資家の参加が減少したため、今年3月までの第一四半期の対外取引総額は前年同期比36%減の61億8000万タカに落ち込んだ。

ロイヤル・キャピタルの調査責任者アクラムル・アラム氏は、投資に不利な決定要因としてドル高をより重視した。

「現地通貨が安くなると、株価が変わらなくても外国人投資家の資産価値が下がり、損失が出る」と同氏は語った。

そのため、外国人投資家は通貨がさらに下落すると予想した際に株式を売却したとアラム氏は述べた。

2月までの4カ月間で、主要銘柄から資金を引き揚げた。

送金の増加と輸出収入の増加によりドル流入が増加したため、外国為替市場はここ数カ月安定しているものの、タカ・ドル為替レートは以前と変わらず高いままとなっている。

現在、銀行は公式レートとして1ドルあたり122タカを提示しているが、銀行関係者によると、輸入業者に実際に請求するレートは125タカ前後だ。ロシア・ウクライナ戦争勃発以来、タカは米ドルに対して35%下落し、外国人投資家に大きな打撃を与えた。

その結果、DBHファイナンスにおける外国人投資家の株式保有率は、2024年10月から今年2月の間に17.02%から3.73%に急落した。時価総額で最大の銘柄であるグラミンフォンも同様の傾向を示し、外国人投資家の株式保有率は昨年10月の1.03%から2月には0.98%に減少した。BATバングラデシュにおける外国人投資家の株式保有率も、2024年10月から今年2月の間に4.30%から4.26%に減少した。

バングラデシュの株式投資に関して言えば、外国人は主に多国籍企業に興味を持っています。これらの企業はガバナンスがしっかりしており、厳しい事業環境下でも利益成長を成功させています。

しかし、安定した業績と2024年の記録的な配当宣言だけでは、外国人投資家を多国籍企業に引き留めるのに十分ではなかったようだ。

BATBCは2024年度に過去5年間で最高となる300%の現金配当を支払い、GPは上場以来過去最高の330%の現金配当を2024年度に支払った。

アラム氏は、今年1月にドナルド・トランプ米大統領が就任して以来、多くの世界的なファンドマネジャーがポートフォリオのバランスを調整し、中には投資の安全を確保するため金にシフトした者もいると述べた。

「世界経済の情勢は、トランプ大統領の就任以来、世界二大経済大国である米国と中国の間で貿易をめぐる緊張が高まったことで急速に変化している。」

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Bangladesh News/Financial Express 20250414
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/foreign-investors-exit-equity-market-as-fresh-concerns-replace-optimism-1744566005/?date=14-04-2025