[Financial Express]シンガポール/ベンガルール、5月11日(ロイター):トランプ政権の関税が米国の成長見通しに暗雲を垂れ込め、米国市場で何年も続いてきた世界最高の上昇率に終止符が打たれるかもしれないとして、投資家は米国株を売却し、アジアの株式ファンドに資金を集中させている。
世界で上場されている844のファンドを対象とするLSEGリッパーのデータによると、アジアに投資する上場投資信託(ETF)への純流入額は5月7日までの3週間で合計84億5000万ドルとなり、約7カ月ぶりの高水準となった。
一方、ドナルド・トランプ大統領の貿易政策が投資家の信頼を揺るがしたため、米国株式ファンドは5月7日までに435億ドルの資金流出を記録し、4週連続となった。
BNPパリバ・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者プラシャント・バヤニ氏は「ポートフォリオの多様化の必要性とマグニフィセント7銘柄の過密状態に対する認識が高まり、アジアを含む米国以外の市場への資金流入を促している」と述べた。
こうした資金流出はアジア全域の好調な業績と最近の通貨上昇と一致しており、同地域に資金が殺到していることを示唆しており、外国人投資家にとってさらなる魅力となっている。
各国が貿易協定を締結するか、米国の関税を回避するために開設された新たなルートから最終的に恩恵を受ける可能性があるという評価と確信も、市場心理を支えている。
オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネージャー、ゲイリー・タン氏は最近、ASEANの株式をいくつか購入したが、それらは価値があると考えている。
「4月の最初の関税ショック以降、投資家は関税交渉で前向きな結果が得られると期待する国の市場特化型ETFに選択的に投資している」と同氏は述べた。
MSCIの日本を除くアジア太平洋株の最も広範な指数は、今年これまでに4%以上上昇しているが、S例えば、マレーシアのベンチマーク指数の1年予想株価収益率(PEレシオ)は17.56、台湾は14.64、シンガポールは17.56となっている。
Bangladesh News/Financial Express 20250512
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/investors-looking-beyond-us-scoop-up-asian-funds-1746979290/?date=12-05-2025
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