道路開発承認を急ぐ政府

道路開発承認を急ぐ政府
【Financial Express】政府は適切な実現可能性調査の実施や優先順位の決定を行わず、更なる道路開発プロジェクトを承認しようとしている。9日、関係者が話した。

運輸省道路局(RHD)職員によれば、同局はスルタンプール(Sultanpur)-チナイエル(Chinaier)-アカウラ(Akhaura)道路を建設し、インド北東部7州と国境をまたぐ輸送の利便性改善を行うという。

この道路は現在、コルカタ(Kolkata)-ダッカ(Dhaka)-アガルタラ(Agartala)間を走るバスが利用する。この道路により、コルカタとインドのトリプラ(Tripura)州の道程が約1100キロメートル短くなった。

「プロジェクトは11月最終週に計画委員会(PC)に提出されました。PCの計画評価委員会は圧力にさらされる中、1週間以内の承認を勧告しました。計画省がプロジェクトを支持すると予想されます」
PCの匿名希望のメンバーは話す。

「このプロジェクトは今年の年次開発計画(ADP)では未承認で、資金提供のされない枠組みとしてすら含まれていません。実現可能性を精査するのに十分な時間もありません。出来る限り早くに進行させるよう要請されただけです」

RHDは先日、4.89億ドル(555億円)のスルタンプール-チナイエル-アカウラ道路開発プロジェクトをPCに提出し、承認を求めた。

バングラデシュ政府自身の財源でプロジェクトに資金提供する。

「政府はADPを準備する際、2017-18会計年度に優先承認する複数のプロジェクトリストを作成しました。これらは未承認で、資金割り当ての無いものとしてADPに含まれています。まず、これらのプロジェクトを他の重要度の低いプロジェクトより先に承認するべきです」
別のPCメンバーはフィナンシャルエクスプレスに話した。

「ですがこれらの多くは政府予算の資金不足により、最終的には承認を得られません。この道路開発構想のような優先度の低いプロジェクトが資金を消費することで、優先プロジェクトの多くがその重要度にもかかわらず未承認となるでしょう」

道路交通橋梁(運輸)省の職員によると、スルタンプール-チナイエル-アカウラ道路はバングラデシュとインドの国境をまたぐ交通を促進するという。

「貿易を加速させるだけでなく、インド側7姉妹(北東部7州)との間の乗客輸送を容易にするでしょう。この道路はトリプラ州のアガルタラとコルカタを接続します」

インドとバングラデシュは既にコルカタ-ダッカ-アガルタラ間のバス便を運行し、これにより移動距離が3分の2近く減少した。

コルカタからアガルタラに道路で移動する場合、グワハティ(Guwahati)経由だと1650キロメートルだが、バングラデシュ経由だとわずか500キロメートルに過ぎない。

ダッカ-コルカタ間のバス便は1999年、ダッカ-アガルタラ間のバス便は2003年に開通した。

Bangladesh News/Financial Express Dec 10 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/govt-in-haste-to-get-road-dev-project-approved-1512878591
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #交通 #開発