米国と中国の経済成長への懸念から原油は小幅下落

米国と中国の経済成長への懸念から原油は小幅下落
[Financial Express]ロンドン、5月19日(ロイター): 原油価格は19日、ムーディーズによる米国債格付けの引き下げと、中国の工業生産と小売売上高の伸び鈍化を示す公式データを受けて、小幅下落した。

両情勢は、中国と米国が互いの製品に対する関税の大半を撤廃することで合意し、原油価格が上昇した1週間後に、世界最大の経済大国であり石油消費国でもある二大経済大国の見通しに対する懸念を引き起こした。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「予想より弱い中国のデータは原油相場の助けにはならないが、その後退は軽微なものと評価したい」と述べた。

ブレント原油先物は12時55分(GMT)時点で1バレルあたり14セント(0.2%)下落し、65.27ドルとなった。一方、米国産WTI原油は5セント(0.1%)下落し、62.45ドルとなった。期近限月のWTI6月限は火曜日に満期を迎える。

どちらの契約も先週1%以上上昇した。

また、ドナルド・トランプ大統領が「誠意を持って」交渉しない貿易相手国に対し、先月警告した税率で関税を課すだろうというスコット・ベセント米財務長官の発言も、市場の重しとなった。

サクソバンクのオーレ・ハンセン氏は「今日の弱気相場は、単に原油価格の行き詰まりの継続に過ぎず、最新の動きとしてはムーディーズの格下げ、そしてとりわけスコット・ベセント氏の警告が引き金となっている」と述べた。

中国の月曜日の公式データによると、4月の工業生産の伸びは鈍化したが、それでも経済学者の予想よりは良かった。

投資家らはイランと米国の核協議の進展を注視しており、協議結果の不確実性により原油価格の下落は限定的となっている。

米国のスティーブ・ウィトコフ特使は日曜、いかなる合意にもウラン濃縮を行わないという合意が含まれていなければならないと発言したが、この発言はすぐにテヘランから批判を招いた。

石油ブローカーPVMのジョン・エバンズ氏は「米国とイランの核交渉は明確ではなく、何カ月もかかる可能性がある」と述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20250520
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-edges-lower-as-us-and-china-growth-concerns-weigh-1747674257/?date=20-05-2025