[The Daily Star]バングラデシュ暫定政府は、債務懸念が高まる中、雇用創出を促進し経済を安定させながら財政赤字を抑制するため、より緊縮した予算を準備している。
「外国や国内の資金源から借り入れをしないというわけではないが、その額は減らすつもりだ」とサレフディン・アハメド財務顧問は日曜、デイリー・スター紙との独占インタビューで語った。
アハメド氏は、国の債務リスクを「中程度」から「低い」レベルに引き下げることが主要目標だと述べ、「財政赤字を大幅に削減するために全力を尽くす」と付け加えた。
行政経費の削減は困難ですが、政府は大規模で資本集約的なインフラプロジェクトを中止することで支出を抑制する計画です。アハメド氏は、年間20億タカの浚渫費用がかかるにもかかわらず収益が限られているパイラ港のような、費用のかかる事業は避けると述べました。しかし、ベイターミナルや地下鉄など、それぞれ約7億~8億ドルの投資は、厳選されたプロジェクトとして進めていきます。
政府は、農村経済を活性化させるため、道路工事や河川掘削といった労働集約型の開発活動に重点を置くことを目指している。「地元の労働力が投入され、資金が地域レベルで循環するプロジェクトを検討しています。そうすることで雇用を創出できるのです」と、アハメド氏はムハマド・ユヌス首席顧問との協議について述べた。
「我々は農業や小規模プロジェクトで雇用が生まれ、予算への圧力が軽減されることを望んでいる」と彼は語った。
同時に、バングラデシュ銀行は女性の経済参加を支援するために、対象を絞った融資制度の提供に特に力を入れている。
アハメド氏によると、今後の予算も「企業に優しい」アプローチを採用する。「民間セクターの振興に努めます。また、競争力を高める段階へと移行したいと考えています。」
税免除の抜本的な見直しにより、歳入確保が強化される。「多くの税免除や免除措置が講じられています。多くの慈善団体については、すべての税免除を廃止しました」と首相は述べた。「真に慈善的な団体や病院は認めますが、それ以外は廃止します。これにより、相当な税収が確保されるでしょう。」
付加価値税について、アハメド氏は標準的な15%の税率は維持されるものの、ある程度の柔軟性が導入されることを確認した。政府はコスト抑制のため、生産重視のセクターの付加価値税を引き下げる計画だ。レストランなどのサービスセクターでは、付加価値税の方が負担が軽いとアハメド氏は主張した。「500タカの支出があれば、付加価値税を支払えばいいのです」と彼は述べた。
この予算案は、より広範な社会・開発目標にも取り組む。「教育、医療、そして社会保障への支出を増やします」とアハメド氏は述べた。「私たちは自営業に重点を置いています。誰もがただ仕事を探すわけではありません。やる気のある人は、自らの生計を立てられるようになるべきです。」
今年の財政計画では、家事労働者の役割を認識させることで象徴的な転換を図る。「予算の中で家事労働者について言及します。彼女たちは生産力の一部です。彼女たちの貢献はこれまで計上されていませんでしたが、貨幣換算すればかなり大きなものになるでしょう」とアハメド氏は述べ、将来的にはGDPへの正式な計上が行われる可能性もあると付け加えた。
インフレ率は依然として高いものの、今後数ヶ月で緩和すると予想されている。「インフレ率は現在、緩やかではあるが低下傾向にある」と同氏は述べ、「来年には6.5%まで低下することを期待している」と語った。
予算案は6月2日にテレビで放映されます。その後、一般からの意見募集期間を設け、最終決定および条例による施行前に修正事項を検討します。一部の予算措置は即時発効します。
財政計画を支えるため、政府は6月または7月までに国際的な金融機関から約35億ドルの予算支援を確保する予定だ。これには国際通貨基金(IMF)からの13億ドルが含まれる。アハメド氏は、この総額にはプロジェクト融資は含まれていないと説明した。
インフラ整備のパイプラインでは、ループル原子力発電所プロジェクトが完成に近づいています。「ループルは80%以上完成しており、ウランはすでに貯蔵されています」とアハメド氏は述べ、9月か10月には試験発電が開始され、1基は年末までに本格稼働する予定だと付け加えました。2基目は約60%完成しています。
アハメド氏はまた、暫定政権は次期政権に永続的な制度改革を残す意向であることを強調した。「その足跡の一つはNBRだ。我々はそれを分割した。これを覆すつもりはない」
彼は、新たな条例によって導入されたいくつかの重要な構造改革を指摘した。その一つは、預金者を保護するために、経営難に陥った銀行をどのように再編または清算できるかを概説している。「この条例は、人々の貯蓄と預金が保護され、それらを返還するための明確なプロセスが確保されることを目指しています」とアハメド氏は述べた。
もう一つの条例は、当局の公的会計の透明性向上を目的としています。また、別の規則により、公式統計が政治的干渉を受けずに公表されることが保証されています。「委員会が設置され、委員会は独立して活動します。委員会が提供する数字に誰も干渉することはありません」とアハメド氏は述べました。
Bangladesh News/The Daily Star 20250520
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/star-interview-betting-leaner-budget-3898646
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