イランと米国、N協議後の進展に期待

イランと米国、N協議後の進展に期待
[Financial Express]ローマ、5月25日(ロイター): イランと米国の代表団は金曜、ローマで第5回協議を終え、テヘランの核開発計画をめぐる数十年にわたる対立の解決を目指す交渉で、限定的な進展の兆しが見られた。

イランのウラン濃縮に関する協議を前にワシントンとテヘラン両国が公の場で強硬な姿勢をとったにもかかわらず、協議中にオマーン側がいくつかの提案を行ったため進展の可能性があるとイランのアバス・アラクチ外相は述べた。

「我々は最も専門的な協議の一つを終えたばかりだ。イランの立場をしっかりと表明した。我々が今、妥当な道を進んでいるという事実自体が、私の見解では、前進の兆しだ」とアラクチ氏は国営テレビに語った。

「提案と解決策はそれぞれの首都で検討され、それに応じて次回の協議が予定される。」

米国の高官は、協議は2時間以上続き、オマーンの仲介者を交えて直接的、間接的に行われたと述べた。

「協議は引き続き建設的で、更なる進展はあったものの、まだ取り組むべき課題が残っている。双方は近い将来に再度会合を開くことで合意した。オマーンのパートナー各社の継続的な支援に感謝する」と当局者は述べた。

双方にとって、利害は大きい。ドナルド・トランプ大統領は、地域的な核軍拡競争を引き起こし、ひいてはイスラエルを脅かす可能性のある、イランの核兵器製造能力を抑制したいと考えている。一方、イランは、石油依存型経済への壊滅的な制裁解除を望んでいる。

オマーンのバドル・アルブサイディ外相はX日、アラクチ外相とトランプ大統領の中東特使スティーブ・ウィトコフ氏との会談は「ある程度の進展があったものの決定的なものではない」状態で終了したと述べた。

会談に先立ち、アラクチ氏はXに「核兵器ゼロ=合意あり。濃縮ゼロ=合意なし。決断の時だ」と書いた。

残る障害の中には、核爆弾の原料となる可能性のある高濃縮ウランの全備蓄を国外に輸出することや、弾道ミサイル計画に関する協議に応じることをテヘランが拒否していることなどがある。

外交官らは、合意の複雑さを考えると、夏前に具体的な合意に達することは技術的に不可能だと述べている。一方、米国との核交渉に携わるイランの高官は、「米国が『ゼロ濃縮』要求を撤回すれば、政治的合意は可能だ」と述べた。

マルコ・ルビオ米国務長官は火曜日、米国はイランの民生用原子力エネルギー計画を認める一方でウラン濃縮は認めないという合意に達するべく努力していると述べたが、これは「容易なことではない」と認めた。

国事に関する最終決定権を持つイランの最高指導者アリー・ハメネイ師は、ウラン精錬停止の要求を「過剰かつ言語道断」だと拒否し、そのような協議が成果を上げる可能性は低いと警告した。

イランは、濃縮に関する一定の制限を受け入れる用意はあるものの、米国が将来の核協定を破棄しないという確固たる保証が必要だと述べている。

トランプ大統領は2018年の就任後、2015年に主要国とイランの間で締結された核合意を破棄した。今年大統領に復帰して以来、テヘランに対する「最大限の圧力」キャンペーンを再開し、イラン経済を依然として阻害している米国の包括的な制裁を再開した。


Bangladesh News/Financial Express 20250526
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/iran-us-see-hope-for-progress-after-n-talks-1748200123/?date=26-05-2025