[Financial Express]テヘラン、6月11日(AFP):イラン政府は11日、紛争が勃発した場合、同地域の米軍基地を標的にすると警告し、ドナルド・トランプ大統領は核合意の成立について「あまり自信がない」と述べた。
テヘランとワシントンは、トランプ大統領が2018年の最初の任期中に放棄した2015年の核協定に代わる新たな核協定をまとめるため、4月以来5回の協議を行っている。
トランプ大統領は1月に大統領に復帰して以来、テヘランに対する「最大限の圧力」キャンペーンを再開し、核外交を支持する一方で、失敗した場合には軍事行動も辞さないと警告している。
イランのナシルザデ国防相は、協議が失敗に終わった場合の軍事行動を示唆する米国の警告に対し、「イランの基地はすべて我々の手の届く範囲にあり、我々はそれらにアクセスでき、躊躇することなく受け入れ国の基地すべてを攻撃するだろう」と述べた。
「神のご加護があれば、事態はそこまでには至らず、交渉は成功するだろう」と大臣は述べ、紛争に発展すれば米国側は「より多くの損失を被ることになる」と付け加えた。米国は中東に複数の基地を有しており、最大のものはカタールにある。
イランと米国は最近、イランのウラン濃縮をめぐって外交上の対立に陥っており、イラン側はそれを「交渉の余地のない」権利として擁護し、米国側はそれを「越えてはならない一線」と呼んでいる。
トランプ大統領は先月、湾岸諸国を歴訪した際、ワシントンは合意の確保に「近づいている」と述べ、協議について楽観的な見方を示していた。
しかし、水曜日に公開されたインタビューでトランプ大統領は、イランのウラン濃縮を阻止できると思うかとの質問に対し、米国とイランが合意に達することについて「あまり自信がない」と述べた。
イランは現在、ウランを60%まで濃縮しているが、これは2015年の合意で定められた3.67%の制限をはるかに上回っており、核弾頭に必要な90%には近いもののまだ及ばない。
米国やその同盟国イスラエルを含む西側諸国は、イランが核兵器の取得を目指していると長らく非難してきたが、テヘランは核開発計画は平和目的であると主張している。
先週、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師は、濃縮はイランの核計画の「鍵」であり、この問題についてワシントンは「発言権を持たない」と述べた。
月曜日に収録されたニューヨーク・ポストのポッドキャスト「ポッド・フォース・ワン」のインタビューで、トランプ大統領は合意に達する望みを失いつつあると述べた。
「分からない。そう思っていたけど、だんだん自信がなくなってきた。延期しているようで残念だ。数ヶ月前よりも自信がなくなってきている」と彼は言った。
「彼らに何かあったようですが、合意が成立するかどうかは自信がありません…もしかしたら、彼らは合意したくないのかもしれません。何と言えばいいでしょうか? あるいは、もしかしたら、合意したいのかもしれません。まだ決定的なことは何もないのです。」
トランプ大統領は、「戦争もなく、人々が死ぬこともなく核兵器を手に入れることができればもっといい」と述べ、米国はテヘランの核兵器取得を認めないと主張した。
5月31日、5回目の協議後、イランは核合意に関する米国の提案の「一部」を受け取ったと発表し、アラグチ氏はその後、その文書には「曖昧な点」が含まれていると述べた。
イランは、長年制裁の重圧に苦しんできたテヘランにとって重要な要求である制裁解除が提示されていないとして批判していたワシントンの最新草案に対し、対案を提示すると表明した。
国連の核監視機関は月曜日、イランの核活動やその他の問題を議論するため、金曜日までウィーンで理事会の会合を開始した。
国際原子力機関(IAEA)の会合は、特に未申告の場所で核物質が発見された過去の事例の説明に関して、イランの協力が「不十分」であると批判するIAEAの報告書の発表を受けて行われた。
イランは、IAEAの報告書が不均衡だと批判し、最大の敵国イスラエルが提供した「偽造文書」に依存していると主張している。
Bangladesh News/Financial Express 20250612
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/tehran-to-target-us-bases-if-conflict-erupts-1749657093/?date=12-06-2025
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