中国首脳会議でEUは希土類資源へのアクセスを優先

[Financial Express]ブリュッセル/北京 6月19日 (ロイター) - 欧州連合(EU)首脳は来月、中国との首脳会談で中国産レアアースや重要鉱物へのよりよいアクセスを模索するだろうと、計画に詳しい4人の関係筋が明らかにした。両国は関税関連のさまざまな問題に取り組む。

中国は長年にわたり、希土類(レアアース)生産においてほぼ独占状態にあった。4月2日にドナルド・トランプ米大統領が発表した追加関税を受け、中国は自動車メーカー、防衛産業、再生可能エネルギー生産者からの需要に応えるため、これらの鉱物に対する輸出規制を強化した。

中国はまた、EUが自国の自動車製造部門を安価な中国製品からの輸入品から守ろうとしており、また中国がフランスのブランデー産業に措置を課していることから、EUに対しても不満を抱いている。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と欧州理事会のアントニオ・コスタ議長は、7月24日から25日にかけての首脳会談に出席するため北京を訪問する予定。

この会合はEUと中国の関係樹立50周年を記念するものであり、米国が大半の貿易相手国に対し関税引き上げを回避するための協定に合意するよう設定した期限の2週間後に開催される。

自動車メーカーは、中国の希土類合金、混合物、磁石の輸出制限により生産が遅れる可能性があると述べているため、欧州首脳は習近平国家主席と李強首相にそれぞれ個別に会談し、主張を訴える予定だと、EU当局者は匿名を条件に述べた。

EU筋2人は、EUの中国ミッションは首脳会談まで希土類のみに焦点を当てていると語った。

中国商務省は5月、EU企業向けにレアアースのライセンス取得を迅速化する「グリーンチャンネル」を設置したと発表した。しかし、あるEU外交官は、数百件の申請のうち、処理の兆候が見られるのは半分以下だと述べた。

「状況は改善しているものの、許可取得率は変動している。さらに、許可が下りたとしても、通関手続きに遅れが生じることがある」と、在中国欧州商工会議所のアダム・ダネット事務局長は述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20250620
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/rare-earth-access-is-eus-priority-at-china-summit-1750356109/?date=20-06-2025