世界銀行は債務慣行の透明性向上を求める

[Financial Express]ワシントン、6月20日(AFP): 世界銀行は20日、一部の国が公的債務に関する透明性をますます低下させ、複雑な借入手段を用いて負債額の測定を困難にしていることを懸念していると発表した。

この状況を改善するために、世界銀行は債務国と債権国が債務を報告し開示する方法を根本的に変えるよう求めた。

こうした懸念は、世界銀行が不透明だとみなす借入制度の利用を増やしている低所得国に特に関係している。

同銀行は債務透明性に関する報告書の中で、こうした資金調達には私募(公的ではなく私的に行われる資金調達の一種)、中央銀行スワップ、担保付き取引などが含まれると述べた。

低所得国のうち、債務データを公表している国の割合は、2020年以降、60%未満から75%以上に増加している。しかし、新規債務に関する融資レベルの情報を開示しているのはわずか25%だと報告書は述べている。

そして各国は現在、借金を負う際に国内の投資家に目を向けているが、こうした融資の数字は公表していない。

「最近の未報告債務の事例は、透明性の欠如が引き起こす悪循環を浮き彫りにした」と世界銀行のアクセル・ファン・トロッツェンバーグ専務理事は述べた。

例えばセネガルでは、監査役の役割を果たす独立行政裁判所が2月に、このアフリカの国における政府債務がGDPの99.67%に上昇したと発表した。これは前政権が発表した率より4分の1高い数字だ。

3月にセネガルを訪問したIMFチームは、当局者が2019~2023年の財政赤字と公的債務に関して虚偽の報告をしたと述べた。

世界銀行によると、他の国々も一部の債権者と債務再編について秘密裏に交渉した。

「債務の透明性は単なる技術的な問題ではない。信頼を築き、借入コストを削減し、投資を誘致する戦略的な公共政策だ」と世界銀行の副総裁パブロ・サアベドラ氏は語った。

同銀行は各国に対し、透明性の実践を改善するための改革を実行するよう求めた。


Bangladesh News/Financial Express 20250621
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/world-bank-seeks-more-transparency-in-debt-practices-1750444307/?date=21-06-2025