パキスタン、電力部門の債務軽減のため地元銀行と45億ドルの融資契約を締結

[Financial Express]カラチ、6月21日(アラブニュース):パキスタンは、電力部門の増大する負債の返済を支援するために、1兆2,750億パキスタンルピー(45億ドル)のイスラム金融ファシリティについて、18の商業銀行と契約書に署名したと政府当局者が金曜日に明らかにした。

電力インフラの大半を所有、もしくは管理する政府は、未払いの請求書や補助金など、膨らみ続ける「循環債務」に苦慮しており、これが電力業界を圧迫し、経済の重荷となっている。

流動性危機により供給が混乱し、投資が抑制され、財政圧力が増大しており、パキスタンの70億ドルのIMFプログラムの主要焦点となっている。

財政余地が限られており、高額な債務を抱えているために解決への取り組みが困難になっており、ギャップを埋めるための資金を見つけることは根強い課題となっている。

「18の商業銀行がイスラム金融を通じて融資を行う」と財務大臣顧問のクラム・シェザド氏はロイター通信に語った。

この融資制度はイスラム原理に基づいて構築されており、銀行が融資価格設定に用いる基準金利である3か月物KIBORから0.9%を差し引いた優遇金利で担保されている。これはIMFが合意した方式である。

「返済は6年間で24四半期に分けて行われる」ため、公的債務は増えないだろうとアワイス・レガリ電力相は述べた。

既存の負債には、独立発電事業者への支払い遅延に対するKIBORプラス4.5%までの追加料金や、ベンチマーク金利をわずかに上回る古いローンなど、より高いコストがかかる。

この融資契約には、ミーザン銀行、HBL、パキスタン国立銀行、UBLなどが参加した。政府は、この融資の返済に年間3,230億ルピーを充当する予定で、6年間で1兆9,380億ルピーを上限としている。

この合意は、イスラム金融が現在銀行資産全体の約4分の1を占めていることから、2028年までに金利ベースの銀行業務を廃止するというパキスタンの目標にも合致している。


Bangladesh News/Financial Express 20250622
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/pakistan-signs-45b-loans-with-local-banks-to-ease-power-sector-debt-1750522585/?date=22-06-2025