イランは査察にも濃縮放棄にも同意していないとトランプ大統領

[Financial Express]ニューヨーク、7月5日(ロイター): ドナルド・トランプ米大統領は5日、イランは核計画の査察やウラン濃縮の放棄には同意していないと述べた。

同氏はエアフォースワン機内で記者団に対し、イランは別の場所で核開発を再開できるものの、同国の核開発計画は永久に後退したとの考えを示した。

トランプ大統領は、月曜日にホワイトハウスを訪問した際にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とイラン問題について協議する予定だと述べた。

「これは永久に遅れたと言えるだろう」とトランプ大統領は、ホワイトハウスでの独立記念日の祝賀行事の後、ニュージャージー州へ向かう途中、述べた。「別の場所で始める必要があるだろう。もし実際に始めるとしたら、それは問題になるだろう」

トランプ大統領は、テヘランの核開発計画の再開は認めないと述べ、イラン側は自分との会談を望んでいると付け加えた。

国連の核監視機関は金曜日、米国とイスラエルの爆撃を受けたイランの核施設への査察官の復帰をめぐる対立が深まる中、残っていた最後の査察官をイランから撤退させたと発表した。

米国とイスラエルは、イランが核兵器製造のためにウラン濃縮を行っていたと主張している。一方、テヘランは核開発計画は平和目的であると主張している。

イスラエルは3週間前、イランとの12日間にわたる戦争において、イランの核施設への初の軍事攻撃を開始した。IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、査察が最優先事項だと述べているにもかかわらず、IAEAの査察官はそれ以来、イランの施設の査察を実施できていない。

イラン議会は、核施設の安全が保証されるまでIAEAとの協力を停止する法律を可決した。IAEAはイラン側から正式な停止通告はまだ受けていないとしているが、査察官がいつイランに戻れるかは不明である。

イランは、IAEAが5月31日に非難報告書を発表し、35カ国からなるIAEA理事会がイランの核不拡散義務違反を宣言する決議を導き、事実上爆撃への道を開いたと非難している。


Bangladesh News/Financial Express 20250706
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/iran-has-not-agreed-to-inspections-nor-to-give-up-enrichment-says-trump-1751729243/?date=06-07-2025