トランプ関税後の世界で銅トレーダーは中国の買い手に目を向ける

[Financial Express]北京、7月10日(ロイター):世界の銅取引業者は、ドナルド・トランプ大統領が設定した50%の銅関税の期限までに米国に輸入できなくなった銅を処分しようと、中国の買い手に積荷を提供している。

トランプ大統領は水曜日遅く、半導体から弾薬に至るまであらゆる製品の国内生産を促進するため、8月1日から新たな関税を課すと述べた。対象となる銅製品や例外を検討するかどうかについては明言を避けた。

中国は世界最大の銅消費国だが、匿名を条件に話した中国の銅トレーダーによれば、海外の売り手による購入申し込みの数は6月下旬から増加しており、現在では数カ月ぶりの高水準となっている。

中国に拠点を置く別のトレーダーは、「買い手探しに熱心な」買い手から、南米産1,500トンの貨物を7月下旬または8月上旬に引き渡すという申し出を受けたと述べた。

中国へのオファーの増加は、関税発動を見越して何ヶ月もかけて米国へ銅を輸送してきた貿易業者が、関税発効前に米国国境を越えられない貨物の代替輸送先を探し始めなければならない状況を反映している。物流関係者によると、期限に間に合うのはラテンアメリカ産で船積み済みか既に輸送中の銅のみで、その場合でも期限は近いとみられる。

ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスの銅アナリスト、アルバート・マッケンジー氏は「米国向け輸出が減ったことでチリ産の銅が欧州向けに空いているとすれば、それはすべての国に空いているということであり、アジアやその他の地域でも同様の現象が見られるかもしれない」と述べた。

シンガポールに拠点を置く銅トレーダーによると、中国の買い手がまだ国外にある銅に対してLMEよりも高い価格で支払うであろう価格の指標である洋山銅プレミアム(船荷証券)は、現在提示されているオファーを反映して、木曜日に5%下落して62ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250711
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/copper-traders-look-to-chinese-buyers-in-post-trump-tariff-world-1752161184/?date=11-07-2025