[Financial Express]ロンドン、7月13日(ロイター): アジアのスポット液化天然ガス(LNG)価格は先週、日本と北朝鮮の熱波で冷房需要が刺激され、小幅上昇したが、中国の産業需要は低調が続いた。
業界筋の推計によると、8月に北東アジアに引き渡されるLNGの平均価格は、100万英熱量単位(ッムブツ)あたり12.90ドルとなり、先週の12.70ドル/ッムブツから上昇した。
9月渡しの価格は12.70ドル/ッムブツと推定された。
「今週は北東アジアの熱波に支えられ、価格が上昇した。ソウルでは2018年以来の猛暑が記録され、韓国と日本両国で冷房需要の高まりに対応するため在庫が減少している」と、アーガスのLNG価格担当責任者、マーティン・シニア氏は述べた。
シニア氏は、今月初め以来、少なくとも2隻の大西洋沿岸の船舶が欧州からアジアへ航路を変更しており、さらに2隻のカタールの船舶も欧州からアジアへ航路を変更したと述べた。
一方、ブレインチャイルド・コモディティ・インテリジェンスの市場アナリスト、クラース・ドーズマン氏は、今週発表された生産価格やインフレ率を踏まえると、南アジアと中国の需要は例年通り低調で、工業需要も低迷していると述べた。
ドーズマン氏は、輸入関税とそれを巡る流動的な状況が「今後数週間にわたり産業需要に影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
欧州ではガス市場は安定しつつある。
「ガス価格は夏に向けて底値圏にあるかもしれない。欧州は、地域目標が従来の90%から80%に若干緩和されたとしても、冬前に貯蔵量を補充するために十分な競争を維持する必要がある」と、データ・インテリジェンス企業ICISの上級LNGアナリスト、アレックス・フローリー氏は述べた。
フローリー氏は、東アジアで熱波が続き、夏季発電用の燃料確保をめぐる日本と韓国と欧州の競争が激化すれば、短期的に若干の強気相場が起こる可能性があると述べた。
しかし、今年後半には米国のプラクミンズ第2フェーズから年間700万トン(メートルトン)の追加生産が開始される予定であり、またLNGカナダからも年間1400万トンが生産される予定であり、ファンダメンタルズは若干緩和しつつある、と彼は付け加えた。
SLNG運賃市場では、大西洋運賃は1月以来最大の週比下落を記録し、金曜日には1日当たり31,750ドルと評価された一方、太平洋運賃はわずかに下落して1日当たり38,750ドルとなった。
Bangladesh News/Financial Express 20250714
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/spot-lng-prices-inch-up-as-hot-weather-boosts-cooling-demand-1752428413/?date=14-07-2025
関連