ドル高で金価格が下落

[Financial Express]ロイター通信によると、ドナルド・トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長を解任する予定はないと発言したことで投資家の懸念が一時的に和らぎ、米ドル高に圧迫され、金価格は木曜日に下落した。

金現物は、グリニッジ標準時9時58分時点で0.6%下落し、1オンスあたり3,324.81ドルとなった。米国金先物は0.9%下落し、3,330.40ドルとなった。

木曜日、ドル指数は他の通貨に対して0.3%上昇し、ドル建て金は他の通貨保有者にとってより高価となった。

これに先立ち、関係筋は水曜日にロイターに対し、トランプ大統領がパウエル議長解任を検討していると伝えており、これにより金価格は1.6%上昇した。

しかし、トランプ大統領はその後、パウエル議長を解任する予定はないがその可能性を残したと述べ、FRB議長が金利を引き下げないことを改めて批判した。

ウィズダムツリーの商品ストラテジスト、ニテシュ・シャー氏は、「昨日は、根拠のない噂を受けて金価格が上昇した。噂が鎮静化して以来、価格は下落している」と述べた。

一方、投資家らは木曜日の米新規失業保険申請件数と小売売上高データ、そして中央銀行の政策見通しについての示唆を与える可能性のある複数の連邦準備制度理事会(FRB)当局者らの講演を待っている。

関税関連のニュースでは、トランプ大統領は水曜日、米国はおそらく日本との関税を「文言どおりに実行する」だろうし、インドとも貿易協定を結ぶ可能性があると述べた。

「(関税発動期限である)8月1日までに、はるかに良い貿易協定を結べれば、金価格は下落する可能性がある」とシャー氏は語った。

アナリストは、金は現在、貿易摩擦を巡る不確実性への反応が限定的であり、新たな触媒を待っていると指摘した。価格は3,300ドルから3,400ドルのレンジ内で推移している。

一方、スポット銀は0.2%下落し、1オンスあたり37.86ドルとなった。プラチナは0.1%上昇し、1,418.63ドル、パラジウムは横ばいの1,231.44ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250718
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-prices-fall-on-stronger-dollar-1752766359/?date=18-07-2025