[Financial Express]ワシントン 7月17日 (ロイター) - 米国の6月の小売売上高は予想以上に回復し、経済が勢いを取り戻しつつあることを示唆した。これにより連邦準備制度理事会は、輸入関税によるインフレの影響を見極めるまでの間、利下げを遅らせる余裕ができた。
労働省が木曜日に発表した他のデータでは、先週の新規失業保険申請件数が3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことが示されているが、これは7月の雇用の堅調な伸びと一致しており、経済の改善傾向を裏付けている。
米連邦準備制度理事会(FRB)はドナルド・トランプ大統領から借入コストの引き下げを迫られている。しかし、FRBは今月下旬に開催される政策会合で、政策金利である翌日物金利を4.25~4.50%のレンジに据え置くと予想されている。
「今日のメッセージは明確だ」と、ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は述べた。「消費者は好調で、今のところFRBの利下げによる押し上げは必要ない」。商務省国勢調査局によると、小売売上高は5月の0.9%減(修正なし)から先月は0.6%増加した。
ロイターが調査したエコノミストは、主に商品で構成され、インフレ調整されていない小売売上高が0.1%増加すると予想していた。売上高は前年比3.9%増加した。
先月の小売売上高がほぼ全面的に上昇した一因は、数量ではなく関税による価格上昇だった可能性が高い。今週発表されたインフレ指標は、家具・家電、家電製品、スポーツ用品、玩具など、関税の影響を受けやすい商品の価格が6月に堅調に上昇したことを示した。
それでも、2ヶ月連続の減少から小売売上高が回復したことは歓迎すべきことだ。輸入関税による価格上昇を回避しようと駆け込み需要が高まった家計の自動車購入による押し上げ効果が薄れたため、売上高は減少していた。一部のエコノミストは、先月の売上高増加の背景には、さらなる価格上昇への懸念があると指摘している。
自動車販売店が売上高の増加を牽引し、売上高は5月の3.8%減から1.2%増加した。
Bangladesh News/Financial Express 20250718
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/us-retail-sales-beat-expectations-1752773727/?date=18-07-2025
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