[Financial Express]ダーバン、7月19日(ロイター): 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁は、南アフリカで2日間の会合を終えて金曜に発表した声明で、中央銀行の独立性の重要性を強調するとともに、協力を強化することを約束した。
ドナルド・トランプ米大統領の選挙勝利がその後の関税戦争への道を開く1カ月前の昨年10月以来初の共同声明で、閣僚や中央銀行総裁らは、紛争、貿易摩擦、頻発する異常気象によって引き起こされた世界経済の不確実性を強調した。
南アフリカの沿岸都市ダーバンで行われた会合では、トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長に対し、利下げを行わなかったとして繰り返し非難し、世界の金融市場を混乱させたことを受けて、中央銀行の独立性問題が重くのしかかっていた。
「この母性とアップルパイのような共同声明の意義は、そもそも存在していることにある。しかし、その広範な性質は、G20の徹底的な合理化の必要性を改めて浮き彫りにしている」と、元財務省高官で現在は公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)の米国議長を務めるマーク・ソベル氏は述べた。「トランプ大統領によるパウエル議長への的外れな攻撃を考えると、中央銀行の独立性を力強く擁護する姿勢は際立っており、歓迎すべき点だ」と彼は述べた。
この声明は、2日間の会合にスコット・ベッセント米財務長官が欠席する中で採択されたが、ワシントンからはマイケル・カプラン財務長官(国際問題担当)が代表として出席した。
ワシントンが12月にG20の輪番議長に就任する予定であるにもかかわらず、ベセント氏は2月にケープタウンで行われた前回のG20財務長官会議も欠席した。
「中央銀行は、それぞれの責務に基づき、物価安定の確保に強くコミットしており、引き続きデータに基づき政策を調整していく。この目標達成には、中央銀行の独立性が極めて重要だ」と声明は述べた。
南アフリカのデービッド・マソンド副財務大臣は記者団に対し、共同声明に盛り込まれた会議の成果は「全加盟国が同意した」もので、「戦略的なマクロ経済問題」を中心に据えられていると語った。
Bangladesh News/Financial Express 20250720
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/g20-finance-chiefs-back-central-bank-independence-1752946690/?date=20-07-2025
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