[Financial Express]ロンドン、7月20日(ロイター):アジアの液化天然ガス(LNG)スポット価格は、需要の弱さと在庫の増加、また南アジアの買い手が現在の価格が高すぎると感じたことから、今週下落した。
業界筋の推計によると、北東アジア向け9月配送のLNG平均価格は100万英熱量単位(ッムブツ)あたり12.30ドルとなり、先週の12.90ドル/ッムブツから下落した。
「供給過剰と在庫増加により、今週は価格が緩やかに下落している。しかし、アジアの気温上昇に伴い、アジアの電力会社が冷房需要に対応するための調達に乗り出すと予想している」と、ダベンポート・エナジー・パートナーズの会長、トビー・コプソン氏は述べた。
同氏は「マクロレベルでは需要は依然として比較的弱く、米国と欧州のハブ空港がそのことを反映している」と付け加えた。
アーガスLNG価格担当責任者のマーティン・シニア氏は、日本と韓国の猛暑による冷房需要は主に石炭火力発電で賄われていると述べた。同氏によると、オーストラリアのゴーゴンLNG第3系列、米国のエルバ島ターミナル、アラブ首長国連邦のダス島(メンテナンス中)など、一部のLNGプラントで生産停止が発生しているという。
「しかし、今回の供給停止でアジアが大西洋域の(貨物)をめぐって競争する必要はなくなり、現在の価格は南アジアや中国の価格に敏感な多くの買い手にとってスポット供給をめぐって競争するには高すぎる」とシニア氏は付け加えた。
欧州では、ノルウェーの予定外のメンテナンスによりガス価格が週中に若干上昇したが、ノルウェーからの供給が増加したため金曜日に下落した。
欧州連合(EU)は金曜日、ウクライナ戦争をめぐり、ロシアに対する第18次制裁措置に合意した。この措置には、ロシアの石油・エネルギー産業へのさらなる打撃を狙ったものが含まれている。また、バルト海海底を流れるロシアのノルドストリーム・ガスパイプライン関連取引や、ロシアの金融セクターとの取引禁止も含まれている。
「EUの新たな制裁措置によりノルドストリームの再利用は明確に停止されるが、欧州のガス市場の供給見通しは変わらない。
Bangladesh News/Financial Express 20250721
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/asian-spot-lng-prices-decline-on-muted-demand-high-inventories-1753029984/?date=21-07-2025
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