トランプ大統領、ブラジルに関税と制裁を課す

トランプ大統領、ブラジルに関税と制裁を課す
[The Daily Star]ドナルド・トランプ大統領は水曜日、ブラジルへの大規模な関税の賦課と、中南米最大の経済大国ブラジルでクーデター未遂の罪に問われている極右同盟者のジャイル・ボルソナロ氏の裁判を担当する判事への制裁を命じた。

50%の関税の発表は、トランプ氏が、ボルソナロ前大統領に対する「魔女狩り」と称する行為に対して、米国の経済力を駆使してブラジル、特に最高裁判事のアレクサンドル・デ・モラエス氏を罰すると脅迫したことを実行に移したことを示している。

ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領はこの動きに反論し、「米国大統領が発表した措置に直面してもブラジル国民の主権を守る」と述べた。

トランプ大統領が世界中の経済に課している他の関税とは異なり、ブラジルに対する措置はあからさまに政治的な観点から構成されており、何世紀にもわたる貿易関係と、ブラジリアが昨年2億8,400万ドルと発表していた黒字を一掃している。

こうした動きにより、偽情報をめぐってボルソナロ大統領らと度々衝突し、極右勢力にとって強力かつ意見が二分される厄介者として浮上してきたモラエス大統領への圧力は劇的に高まった。

ホワイトハウスは、トランプ大統領の大統領令によりブラジル製品に40%の関税が追加され、総貿易関税は50%になったと発表した。

大統領令では、新たな関税は7日間発効しないとし、飛行機、オレンジジュースとパルプ、ブラジルナッツ、一部の鉄鋼およびアルミニウム製品などブラジルの主要輸出品の一部については免除対象とした。

ホワイトハウスは関税を発表するファクトシートの中で、ブラジル政府による「(ボルソナロ氏と)数千人の支持者に対する政治的動機による迫害、脅迫、嫌がらせ、検閲、訴追は、ブラジルの法の支配を損なう深刻な人権侵害である」と述べた。


Bangladesh News/The Daily Star 20250801
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/trump-punishes-brazil-tariffs-sanctions-3952246