ブラジルの水産業、米国の50%関税で打撃

[Financial Express]サンパウロ、8月7日(ロイター):ブラジルの水産物業界は、米国が水曜日にブラジルの輸出品の大半に50%の関税を課したことで、失業や倒産の懸念が高まる中、連邦政府に即時救済を求める圧力をかけるべく警鐘を鳴らしている。

ブラジルの水産業会社は米国に年間4億ドル近くの水産物を販売しており、これは同産業の年間輸出量の約70%に相当するが、新たな課税によってその将来は極めて不透明になった。

「この状況では、私たちの事業は立ち行かなくなります」と、ブラジル北東部リオグランデ・ド・ノルテ州の漁業組合長、アリマール・フランサ・フィリョ氏は述べた。「国内市場は私たちの生産量の一部を吸収することはできますが、全てを吸収することはできません。また、すべての漁船をブラジル向けだけに操業させることもできません。」

水産業は、新たな経済情勢を乗り切るため、9億レアル(1億6500万ドル)の緊急融資枠を求めている。また、2017年以来ブラジル産水産物の輸出が閉鎖されている欧州市場の再開に向けた交渉を深化させるよう、政府に圧力をかけている。

水曜日に発動された関税に先立ち、生産者が製品を米国に輸送しようと奔走するなか、過剰生産を防ぐため一部の漁船はすでに操業停止に追い込まれていたと組合幹部は語った。


Bangladesh News/Financial Express 20250808
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/brazils-fish-industry-hit-with-a-50pc-us-tariff-1754588288/?date=08-08-2025