安全資産の金が2週間ぶりの高値

[Financial Express]ロイター通信によると、金価格は木曜日、ドナルド・トランプ米大統領による関税発効と米雇用統計による利下げ期待の高まりを受けて安全資産としての需要に支えられ、2週間ぶりの高値に上昇した。

金現物は、東部標準時午前9時56分(グリニッジ標準時午後1時56分)時点で0.6%上昇し、1オンスあたり3,388.09ドルとなった。取引序盤には7月23日以来の高値を付けた。米国金先物は0.7%近く上昇し、3,455.60ドルとなった。

ザナー・メタルズの副社長兼シニア金属ストラテジストのピーター・グラント氏は「進行中の貿易摩擦と高まる地政学的緊張が、安全資産への関心とともに市場を支え続けている」と述べた。

トランプ大統領が多数の国からの輸入品に課した関税引き上げが木曜日に発効し、スイス、ブラジル、インドなど一部の貿易相手国はより良い合意に達するために奔走することになった。

一方、先週、米国人の新規失業給付申請数は1カ月ぶりの高水準に達し、米国の労働市場の緩和を示唆した。

グラント氏は、このデータはFRBの利下げ期待の高まりを裏付けるものだとし、「(米国の)データが引き続き弱さを示していれば、よりハト派的な期待が高まる可能性があり、それは総じて金にとっても支援材料となる」と付け加えた。

経済的、地政学的に不確実な状況において価値の保存手段として使用される金は、低金利環境でも価値が上昇する傾向がある。

先週、米国の雇用統計が弱かったことから利下げ観測が高まり、CMEグループのフェドウォッチツールによると、市場は現在、来月の25ベーシスポイントの利下げの確率を91%以上と織り込んでいる。

連銀当局者3人は米労働市場の弱体化に警鐘を鳴らし、ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は水曜日、年末までに2回の0.25%の利下げは妥当だと述べた。

銀現物は1.5%上昇して1オンス当たり38.40ドルとなり、7月25日以来の高値となった。プラチナは0.2%上昇して1,335.60ドル、パラジウムは2.5%上昇して1,159.93ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250808
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/safe-haven-gold-touches-two-week-peak-1754588277/?date=08-08-2025