トランプ関税発効で金価格上昇

[The Daily Star]ドナルド・トランプ米大統領が課した大幅な関税が発効し、安全資産としての需要が高まり貿易摩擦が激化する中、金価格は木曜日に上昇した。

金現物は、グリニッジ標準時午前6時45分時点で0.4%上昇し、1オンスあたり3,383.49ドルとなった。米国金先物は0.6%上昇し、3,453.30ドルとなった。

「トランプ大統領は新たな関税の脅威を繰り出しており、投資家にとって金は防衛的な投資対象として引き続き注目されている」とKCMトレードの主任市場アナリスト、ティム・ウォーター氏は述べた。

「金は心理的な3,400ドルの入り口に向かって動いているが、リスク資産は米国大統領による度重なる関税宣言によってややバランスを崩している。」

トランプ大統領が数十の貿易相手国に課す10~50%の高関税が木曜日に発効し、世界のサプライチェーンに大きな混乱を招かず、インフレが加速し、貿易相手国からの強硬な報復措置をとらずに米国の貿易赤字を縮小するという戦略が試されている。

トランプ大統領はまた、米国は半導体の輸入に約100%の関税を課すことになると述べたが、米国で製造している企業や製造することを約束している企業には適用されないという大きな例外措置を提示した。

金は伝統的に、政治的、経済的に不確実な状況における安全資産と考えられており、低金利環境では価値が上がる傾向がある。

先週発表された米国の雇用統計が予想外に弱かったことから、9月に米国で利下げが行われるとの見方が広がり、ドル指数は1週間超ぶりの安値付近で推移し、金相場の支えとなっている。

CMEグループのフェドウォッチツールによると、トレーダーは現在、来月25ベーシスポイントの利下げが行われる確率を93%と織り込んでいる。

ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は、米経済の減速を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)は短期的に金利を引き下げる必要があるかもしれないと述べた。


Bangladesh News/The Daily Star 20250808
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/gold-gains-trump-tariffs-take-effect-3957981