[Financial Express]サンパウロ、8月24日(ロイター):ブラジルのコーヒー輸出業者協議会(セカフェ)の代表は24日、世界のアラビカコーヒー市場が8月に急騰し、ICE取引所で価格が30%以上上昇したと述べた。主な要因は米国による大幅な関税引き上げだ。
セカフェのマルシオ・フェレイラ社長はインタビューで、トランプ政権が8月6日以来ブラジル産コーヒーに課している50%の関税によって米国への輸出が不可能となり、市場が混乱していると語った。
フェレイラ氏は「米国側との会談で、関税引き上げは不確実性を生み出し、コーヒー価格を世界的に押し上げ、上限はないかもしれないと明言した」と述べた。
「市場は価格のピークがどこなのか読み取れない」と彼は付け加えた。
ニューヨークで取引されるICEのアラビカコーヒー先物は、金曜日に1ポンドあたり約3.74ドルで取引され、7月末の約2.80ドルから上昇した。
フェレイラ氏は、世界最大のコーヒー生産国であり輸出国でもあるブラジルの収穫量は、当面は改善しないだろうと語った。
2025年のアラビカコーヒーの収穫はほぼ完了しているが、収穫量は予想より約10%少ないと述べ、今月の霜により来年の生産量が減少する可能性が高いと付け加えた。
フェレイラ氏は、関税の結果、輸入業者は中米やコロンビアなど他の原産地に目を向けているが、ICE先物契約に比べて割高なプレミアムに直面していると述べた。
「こうした不確実性と不安感は、取引所で買いたい資金を引きつけ、資金が買い側に参入するのは自然なことであり、市場は投機の観点から有利になる」と同氏は述べた。
しかし、ブラジル産コーヒーは現在、欧州とアジアで「大幅な需要増加」が見られており、これは「予想をはるかに上回る」ものだとフェレイラ氏は付け加えた。
Bangladesh News/Financial Express 20250825
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/us-tariffs-behind-surge-in-global-arabica-prices-1756063288/?date=25-08-2025
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