中国とマレーシア、レアアース精錬プロジェクトで協議

[Financial Express]クアラルンプール/北京、10月2日(ロイター): 中国とマレーシアはレアアース(希土類元素)処理プロジェクトについて初期段階の協議に入っており、関係筋によると、政府系ファンドのカザナ・ナショナルが中国国有企業と提携し、同国に精錬所を建設する見通しだ。

この合弁事業が実現すれば、世界最大の希土類元素の供給国であり精錬国でもある中国にとって、業界における優位性を守るため希土類元素の処理技術の輸出を禁止するなど、政策上の大きな転換となるだろう。

中国政府は、マレーシアの未開発の希土類元素資源へのアクセスと引き換えに自国の技術を提供する用意があり、中部パハン州に処理工場を持つオーストラリアのライバル企業リナス・レア・アースとの競争を制限しようとしていると、協議に詳しいマレーシアの関係筋2人が明らかにした。

この件がデリケートな問題であるため、ロイター通信に話を聞いた4人の情報筋は全員匿名を希望した。

マレーシアの天然資源省と貿易省は、協議に関するコメント要請に直ちには応じなかった。

カザナの最高投資責任者ヒシャム・ハムダン氏は、提案されている精油所に関する協議や計画については「時期尚早」と述べて確認を拒んだが、同ファンドが調査している産業の中に希土類元素が含まれていることは認めた。

「我々は業界に関する多くの調査を行っている。喜んで調査し、政府を支援するが、それは政府レベルの話だ。だから我々が言えるのはここまでだ」と、同氏は木曜日、シンガポールでのロイター通信とのインタビューで語った。

政府に代わってメディアの問い合わせに対応する中国国務院新聞弁公室は、国慶節の祝日のためロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。

しかしマレーシアの情報筋は、この計画は、マレーシアが工場に十分な原材料を供給できるかどうかという中国の懸念など、いくつかの障害に直面していると述べた。

関係筋のうち2人によると、マレーシアは、鉱業活動には通常、州政府と連邦政府の両方からの承認と免許が必要となるため、環境への影響や規制上のハードルについても懸念を抱いているという。マレーシアは、永久森林保護区や集水域といったデリケートな地域におけるレアアースの採掘を支持しないと表明している。


Bangladesh News/Financial Express 20251003
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/china-malaysia-in-talks-for-rare-earths-refinery-project-1759423936/?date=03-10-2025