[Financial Express]ミラノ(イタリア)10月3日(AFP):イタリア政府は3日、今年と来年の成長見通しを引き下げると発表したが、財政赤字の対GDP比率は現在、EUが定めた基準の3%にあると述べた。
経済省は閣議後のプレスリリースで、今年の国内総生産(GDP)は0.5%、来年は0.7%増加すると発表した。
ローマはこれまで、2025年の成長率を0.6%、2026年の成長率を0.8%と計画していた。
イタリアは欧州で3番目に大きな対米国輸出国であるため、これまでの予測では米国の新たな関税に関連した輸出の減少がすでに織り込まれていた。
同省は「これらの数字は非常に控えめな推定に基づいており、現在は国際的な地政学的状況にも影響されている」と記した。
同省によると、財政赤字は2025年時点で3%で、2026年には2.8%に達すると予想されている。
そうなれば、イタリアは財政赤字対GDP比を3%以下に抑えることを求めるEU規制を遵守することになる。
イタリア政府は、2024年にGDPの3.4%の赤字となった後、2025年に3.3%、2026年と2027年にそれぞれ2.8%の赤字になると予測していた。
ジョルジャ・メローニ氏の右派政権は緊縮財政政策を推進しており、わずか1年で財政赤字を半減させた。
しかしイタリアの負債はフランスなど他の欧州諸国よりもはるかに大きく、国内総生産(GDP)の負債比率は隣国の114%に対して135%となっている。
中期的な見通しも暗く、生産性は低く、人口も高齢化している。
政府はこれらの予測を10月9日にイタリア国会議員に提示し、その後欧州委員会に提出する予定だ。
ユーロ圏第3位の経済大国イタリアの成長が鈍化しているにもかかわらず、フィッチは先月、政治的安定と「イタリアの財政軌道に対する信頼の高まり」を理由にイタリアの格付けを引き上げた。
Bangladesh News/Financial Express 20251004
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/italy-trims-2025-2026-gdp-growth-estimates-1759513404/?date=04-10-2025
関連