[Financial Express]ニューヨーク 10月4日 (ロイター) - 米連邦準備理事会(FRB)のスティーブン・ミラン理事は、トランプ政権の政策が経済に及ぼす影響を理由に、積極的な利下げ路線を改めて主張した。一方、他の中央銀行当局者は、依然として懸念されるインフレ圧力を理由に、より慎重なアプローチを主張した。
「政策がうまくいっていないのであれば、適度に…速いペースで調整すべきというのが私の見解です」とミラン氏はブルームバーグテレビのインタビューで述べた。中央銀行の金利政策の現状については、「あと1日現状維持すれば危機になるという段階にはまだ達していませんが、さらに1年も現状維持すれば、確かに…問題を抱えることになると思います」と述べた。
ミラン氏は、金融政策は現在よりもはるかに緩和的である必要があるとの考えは、主に移民問題を中心とした経済の変化が、いわゆる中立金利が以前よりも低下していることを示唆しているという見解に基づいていると述べた。つまり、現在の水準付近で推移すれば、FRBの政策は成長をより抑制する方向に働くことになる、とミラン氏は述べた。
ミラン総裁の発言は、政府が最新の雇用セクター報告書を発表する予定だった日に行われたが、予算案で合意に至らなかった政府閉鎖のため、発表されなかった。ミラン総裁は、主要データが発表されなかったことについて懸念を示しておらず、中央銀行には10月下旬に予定されている次回の会合までまだ時間があると指摘した。
ミラン氏はFRBの新理事であり、極めて異例な状況でトランプ大統領のホワイトハウスでの職務を休職している。先月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.5%ポイントの利下げに反対票を投じ、賛成票を投じた。
その後、当局は、依然として高いインフレ率を抑制しつつ、弱まる雇用市場を支えたいという思いのバランスを取るため、フェデラルファンド金利の目標レンジを0.25パーセントポイント引き下げ、4.0~4.25パーセントとした。
当局者はさらに利下げを予定しており、年末までに金利目標を3.5~3.75%の範囲に、2026年には3.25~3.5%に引き上げると見ている。
Bangladesh News/Financial Express 20251005
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/fed-wants-aggressive-rate-cuts-1759600177/?date=05-10-2025
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