[The Daily Star]同国の商品輸出は9月に2か月連続で減少したが、これは主にドナルド・トランプ米大統領が課した関税引き上げに伴う米国市場への衣料品出荷の減少によるものである。
輸出促進局(EPB)が昨日発表したデータによると、9月の輸出額は前年同月比4.6%減の36億2000万ドルとなった。
同国の年間輸出収入の約84%を占める衣料品輸出は5.66%減少して28億3000万ドルとなった。
このうち、ニット製品の出荷額は16億3000万ドルで前年比5.75%減、織物製品は12億ドルで5.54%減となった。
8月の国内総出荷額はすでに2.9%減少し、39億1000万ドルとなっていた。
最近の不振にもかかわらず、7~9月期の総輸出額は、ニット製品と織物製品の出荷がともに堅調に伸びたことにより、前年同期比5.64%増の123億1,000万ドルとなった。
ニット製品の輸出額は前年比4.31%増の55億8,000万ドル、織物製品の輸出額は5.41%増の43億9,000万ドルとなった。
バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)の上級副会長イナムル・ハク・カーン氏は、最近の輸出減少は米政権による関税引き上げのせいだと非難した。
「8月と9月の輸出の減少は、以前から予測していた通り、正常な状態です」と彼は述べた。「なぜなら、米国の衣料品輸入業者は関税率の上昇を懸念し、相互関税を調整する時期だからです。」
さらに、新たな関税により小売価格が上昇し、追加コストが最終購入者に転嫁されたため、米国消費者の需要が弱まっているとカーン氏は述べた。
現地の輸出業者によると、多くのアメリカの小売業者やブランドは、8月7日に発効した関税引き上げを見越して、基本関税が10%だった4月から8月初旬の間に注文を増やしていたという。
米国の買い手は、新関税が施行される前に大量に輸入したため、その後注文を減らし、8月と9月の輸出減速につながったと彼らは述べた。
BGMEAのカーン上級副社長は、7月から9月は通常、出荷が少ない時期だと述べ、年間250億ドルを超える欧州への輸出は安定していると付け加えた。
「しかし、米国を拠点とするバイヤーが地元の輸出業者に大量の作業注文を出しているため、衣料品輸出の将来予測は明るい」と彼は付け加えた。
スパロー・グループのマネージング・ディレクター、ショボン・イスラム氏も将来の受注について楽観的な見方を示した。
同氏は、バングラデシュはベトナムやインドなどの競合国に比べて関税が約20%と引き続き低いため、買い手は新しい関税制度に適応しつつあり、近いうちに注文量が増えることが予想されると述べた。
バングラデシュ黄麻工場協会会長のムハンマド・アブル・ホセイン氏は、市場での原料黄麻の不足により、9月の黄麻および黄麻製品の輸出が減少したと語った。
「需要に比べて生産量も少ないため、地元の工場ですら国内市場でジュートの危機に直面している」と彼は語った。
7~9月四半期では、黄麻および黄麻製品の輸出は3.73%増加して1億9,289万ドルとなったが、9月単月では1.04%の減少となった。
一方、皮革および皮革製品の輸出は、2025~26年度第1四半期に前年同期比10.6%増の3億1,974万ドルとなった。
EPBのデータによれば、冷凍魚や生魚、農産物、医薬品の出荷も好調だった。
Bangladesh News/The Daily Star 20251006
https://www.thedailystar.net/business/news/exports-fall-second-month-4002871
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