OPECの増産を受けて原油価格が上昇

OPECの増産を受けて原油価格が上昇
[Financial Express]ロンドン、10月6日(ロイター): 石油輸出国機構(OPEC)が11月に予定している生産量の増加が予想よりも控えめだったことを受け、原油価格は月曜日に約1%上昇した。ただし、需要の見通しが弱いため、短期的な値上がりは抑制される可能性が高い。

ブレント原油先物は、13時16分までに71セント(1.1%)上昇して1バレル65.24ドルとなり、一方、米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は59セント(1%)上昇して61.47ドルとなった。

「先週の構造が示すように、市場はOPECによる若干の大幅な増産を予想していた」とリスタッドのアナリスト、ジャニブ・シャー氏は述べた。

しかし、1日当たり13万7000バレルという控えめな供給量では、2025年第4四半期と2026年第3四半期の既に供給過剰となっているバランスがさらに膨らむことになる。

石油輸出国機構(OPEC)とロシア、および一部の小規模生産国は日曜日、供給過剰の懸念が根強い中、11月から生産量を10月の数値と同量となる日量13万7000バレル増やすと発表した。

会合に先立ち、関係筋は、ロシアは価格への圧力を避けるため13万7000バレルの増産を主張していたものの、サウジアラビアは市場シェアを速やかに回復するためにその2倍、3倍、あるいは4倍の増産を望んでいたと述べた。

PVMオイル・アソシエイツのアナリスト、タマス・バルガ氏は、今回の控えめな生産量更新は、ベネズエラの輸出量増加、トルコ経由のクルド人原油流入再開、そして11月積み込み分の中東産原油が売れ残っている状況の中で行われたと述べた。

サウジアラビアはアジアに販売するアラブライト原油の公式販売価格を据え置いた。

ロイターが調査したアジアの精製関係筋は小幅上昇を予想していたが、中東の原油供給増加への懸念から先週プレミアムが22カ月ぶりの安値に下落したため、こうした期待は後退した。

米国がインドに対しロシア産原油の購入削減を迫っているにもかかわらず、インド政府当局者は月曜日、ロシアのエネルギー・精製施設への攻撃によりロシア産原油の入手しやすさが高まり、それが原油市場を支える一因になっているとロイター通信に語った。

短期的には、中東でまもなく始まる製油所のメンテナンスシーズンも価格抑制につながると一部のアナリストは予想している。

第4四半期の需要ファンダメンタルズが弱いとの予想も、市場の上昇を制限するもう一つの要因となっている。

エネルギー情報局は先週、精製活動と需要の軟化により、9月26日までの週に米国の原油、ガソリン、留出油の在庫が予想以上に増加したと発表した。

IGグループのチーフ市場アナリスト、クリス・ボーシャン氏は、「生産量がより着実に増加すれば、原油価格の下落は抑制される可能性がある。今は、米国経済が2025年の残り期間と2026年にかけて再加速できるかどうかに大きく左右される。そうなれば需要は大きく押し上げられるだろう」と述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20251007
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-rises-after-opec-hikes-1759765223/?date=07-10-2025