[Financial Express]ロンドン、10月20日(ロイター): 原油価格は月曜日、世界的な供給過剰をめぐる懸念に加え、米中貿易摩擦による景気減速とエネルギー需要の弱まりへの懸念が高まり、約2%下落した。
ブレント原油先物は13時12分時点で1.06ドル(1.7%)安の1バレル60.23ドル、米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は1.03ドル(1.8%)安の56.51ドルとなっている。
世界の指標原油であるブレント原油の先物契約構造を見ると、原油トレーダーの懸念は供給不足から供給過剰へと移っていることが分かる。
ブレント原油の6カ月物スプレッドを見ると、早期積み込みの契約が後期積み込みの契約よりも低い価格で取引されていることが分かる。これはコンタンゴと呼ばれる構造で、供給が減ったと予想されるときに高値で販売できるよう、トレーダーが原油を保管するための費用を支払うことを奨励している。
5月に短期間出現して以来初めて木曜日に出現したブレント原油のコンタンゴはマイナス56セントまで悪化し、2023年末以来の最大となった。
どちらの指標も先週2%以上下落し、3週連続の下落となった。これは国際エネルギー機関が2026年に供給過剰が拡大すると予測していることが一因となっている。
先週、世界貿易機関(WTO)事務局長は、米国と中国に対し貿易摩擦の緩和を強く求めたと述べ、世界二大経済大国の分断は長期的に世界経済の生産量を7%減少させる可能性があると警告した。石油消費大国である両国は最近、貿易戦争を再開し、両国間の貨物輸送船舶に追加の港湾使用料を課している。これは報復的な動きであり、世界の貨物輸送の流れを混乱させる可能性がある。
Bangladesh News/Financial Express 20251021
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-slip-on-concerns-over-a-supply-glut-1760978115/?date=21-10-2025
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