[The Daily Star]バングラデシュの親の多くにとって、英語教育とベンガル語教育のどちらを選ぶかは競争ではなく、むしろ相性の問題です。どちらのシステムが「優れている」かではなく、どちらが子供たちを将来の人生に備えさせてくれるかを重視しているのです。
英語で授業を行う学校は、グローバルなモビリティを求める親にとって魅力的です。「英語に慣れることが重要です」と、娘がケンブリッジ大学のカリキュラムで学んでいるマーケティング担当役員のノーリーン・アーメド氏は言います。「大学出願、国際試験、そして多くの地元の職場でさえ、流暢な英語が求められます。早いうちから始めることで、英語が自然に身に付くのです。」
これらの学校は、ケンブリッジやエデクセルのようなカリキュラムを採用し、分析、問題解決、議論を重視しています。デジタルリテラシーやサステナビリティを取り入れるなど、時代に合わせて変化しているため、保護者は急速に変化する世界に適応できると見ています。その代償として、高額な費用と、子どもたちが地域文化とのつながりを失ってしまうのではないかという懸念があります。これは、多くの保護者が家庭で積極的に警戒していることです。
一方、バングラ語で授業を行う学校は、依然としてこの国の教育システムの中核を担っています。保護者は、その費用対効果、しっかりとした学問的規律、そして国民的アイデンティティの確立を重視しています。「息子の文法と数学はしっかりしています」と、公立学校の卒業生であるタレク・ホサインさんは誇りを持って語ります。「バングラ語で授業を行うことで基礎が築かれ、英語で授業を行うことで様々な経験を積むことができます。どちらも重要です。」
境界線よりもバランスを求める家庭が増えています。ベンガル語を母語とする小学校に子供を通わせ、その後転校する家庭もあれば、両方の言語を融合させたバイリンガルプログラムを選ぶ家庭もあります。「グローバルな考え方を身につけつつ、バングラデシュ人としての自覚も育んでほしい」と、両方の言語を母語とする学校に子供を通わせているヌスラト・ジャハンさんは言います。
結局のところ、親たちはシステムが示唆するほど分裂していません。彼らが本当に求めているのはシンプルなものです。教育言語に関わらず、自信、好奇心、そして人格を育む学校を求めているのです。
Bangladesh News/The Daily Star 20251026
https://www.thedailystar.net/supplements/the-global-classroom/news/parents-perspective-english-medium-schools-4018956
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