[Financial Express]北京 10月26日 (ロイター) - 中国は26日、既存の鉄鋼生産能力を削減し、需給バランスを取り戻すため、より厳格な生産能力交換計画の提案を発表した。旧計画を一時停止してから14カ月後のことだ。
当初のスワップ計画では、供給過剰を抑制するため、製鉄所は新たな製鉄能力を追加する際、少なくとも同量の既存の古い製鉄能力を撤去することが義務付けられていた。
しかし、世界の鉄鋼の半分以上を生産する中国は、急激な拡大を抑制できず、鉄鋼業界に過剰生産能力をもたらし、収益性に打撃を与えたため、2024年8月23日から鉄鋼生産能力更新プログラムを停止した。
中国の鉄鋼業界は、不動産市場の危機が長引いたことで2022年から国内需要が低迷し、打撃を受けている。
需給のミスマッチにより鉄鋼の利益率は低下し、中国からの鉄鋼製品の輸出量は過去最高を記録したほか、中国製鉄鋼が大量に輸入されている国々から保護主義的な反発が起きた。
中国工業情報化省は声明で、新たなスワップ計画では、重点地域における新たな鉄鋼生産能力の追加、非重点地域から重点地域への鉄鋼生産能力の移転、および重点地域間の生産能力移転が厳しく禁止されると述べた。
声明によると、主要地域とは北京・天津・河北省とその周辺地域、長江デルタ地域、汾尾平原を指す。
同省は、鉄鋼生産能力の明確な目標を持つ省や市は、他の地域からの生産能力の移転を受け入れることはできないとしている。
新しい生産能力 1 トンを構築するには、少なくとも 1.5 トンの古い鉄鋼生産能力を廃棄する必要があります。
この計画は、スクラップ鉄のより効率的な利用を促進し、よりクリーンな電気炉による製鉄を組織的に開発することを目指しているという。
コンサルタント会社カラニッシュ・コモディティーズのデータ責任者、トマス・グティエレス氏は「今回の計画は前回のものより厳しいかもしれないが、業界が必要としているものではない」と述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20251027
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/china-proposes-tougher-steel-capacity-swap-plan-to-curb-overcapacity-1761502627/?date=27-10-2025
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