[The Daily Star]業界データによると、地政学的不安により貴金属価格が史上最高値に達したため、金の需要は第3四半期に過去最高を記録した。
ワールドゴールドカウンシルによると、安全資産とみなされる金がロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ガザ紛争の恩恵を受けたため、7~9月期の総需要は前年同期比3%増の1,313トンとなった。
これは、WGCが約25年前にこのような記録をまとめ始めて以来、量的に最高の需要レベルだった。
WGCのアナリスト、ルイーズ・ストリート氏はAFPに対し、「さまざまな地域紛争、貿易摩擦をめぐる言論の激化、これら全てが相まって、不確実性の高まりという雰囲気を作り出し、金の需要を押し上げている」と語った。
中央銀行の主導による金購入の急増は、今年に入って金価格が次々と記録を更新する時期と一致した。
しかし、10月に1オンス当たり4,381.52ドルという史上最高値を記録して以来、利益確定売りで大幅に下落している。
WGCは報告書の中で、第3四半期の金需要は金額ベースで前年同期比44%増の過去最高の1460億ドルに達したと付け加えた。
アナリストらによると、ドルの重しとなっている米政府閉鎖と連邦準備制度理事会(FRB)のさらなる利下げ期待が、ここ数カ月、金価格をさらに支えている。
株式市場では、上場投資信託(ETF)を通じて金への需要が堅調に推移しています。ETFは、金先物市場で取引することなく投資を可能にします。
しかしWGCによれば、高価格環境により宝飾品の需要は減退している。
7~9月期には23%減の419.2トンとなり、新型コロナウイルスのパンデミックが世界中で発生した2020年以降で最低の第3四半期となった。
ストリートは、金が最近1オンスあたり4,000ドル付近まで下落したことを「健全な調整であり、より過熱した、おそらく短期的な投機的なポジションの一部を洗い流すのに役立つ」と評した。
Bangladesh News/The Daily Star 20251031
https://www.thedailystar.net/business/news/gold-demand-hits-record-high-4023471
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