[Financial Express]ロンドン 11月10日 (ロイター) - 投資家らが米政府閉鎖の終了の可能性や原油市場の供給過剰を巡る懸念を巡り評価する中、原油価格は10日、小幅上昇した。
ブレント原油先物は、13時00分(GMT)時点で31セント(0.49%)上昇し、1バレル63.94ドルとなった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は30セント(0.5%)上昇し、1バレル60.05ドルとなった。
米上院は日曜、連邦政府機関の再開と、連邦職員の業務停止、食糧支援の遅延、航空交通の混乱を引き起こした現在40日間の閉鎖の終了を目指す法案を可決した。
PVMのアナリスト、タマス・バルガ氏は、米議会が政府閉鎖解除に向けた最初の措置を講じたことで、市場にリスク選好の回復がもたらされたと述べた。
アナリストたちは、フライトの欠航が米国のジェット燃料需要にどのような影響を与えるかを懸念していた。航空会社は日曜日に2,800便以上の米国便を欠航させ、10,200便以上を遅延させた。これは、米国政府閉鎖開始以来最悪の混乱となった。
ブレント原油とWTI原油は先週、供給過剰への懸念から約2%下落し、2週連続の下落となった。
石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国は12月に生産量をわずかに増やすことで合意したが、第1四半期にはさらなる増産を一時停止した。
米国でも原油在庫が増加している一方、西側諸国の制裁強化により中国とインドへの輸入が削減されたため、アジア海域の船舶に貯蔵されている原油の量はここ数週間で倍増している。
PVMのヴァルガ氏は、海上に貯蔵される原油量の増加と、燃料需要を支えるロシア製品の供給がますます限られてきていることの間には乖離があると述べた。
一方、ロシアの石油生産者ルクオイルは、西側諸国によるロシア石油大手への制裁により操業が妨げられたことを受け、イラクの巨大油田ウェスト・クルナ2において不可抗力を宣言したと、事情に詳しい4人の関係筋が月曜日に明らかにした。
米国がロシア企業との取引停止期限を11月21日に迫らせ、またスイスの石油会社ガンボーへの事業売却の希望が破談になったことで、ルクオイルの事業は混乱の拡大に直面している。
Bangladesh News/Financial Express 20251111
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/oil-prices-steady-after-us-shutdown-talks-advance-1762797052/?date=11-11-2025
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