ミャンマー軍事政権、世界からの圧力で詐欺センターの取り締まり強化へ

[Financial Express]ネピドー、11月21日(ロイター):ミャンマーの軍事政権指導者が先週、南東部の都市パアンを訪問した翌日、軍将校らが強力な地元民兵組織のメンバーと会談し、タイ・ミャンマー国境で急増する詐欺集団を直ちに制圧するよう指示したと、2人の情報筋が明らかにした。

国境沿いのオンライン詐欺行為は、ミャンマーやカンボジアを含む国々にまたがる東南アジアの犯罪ネットワークの一部であり、世界中の人々を騙して毎年数十億ドルを稼ぎ、多くの場合人身売買の被害者を利用している。

協議内容を知る2人の情報筋によると、日曜の会合で、サイバー詐欺や人身売買、密輸を助長したとして5月に米財務省から制裁を受けたカレン民族軍(KNA)のメンバーに対し、指示はミン・アウン・フライン軍事政権指導者から直接出されたものだと将校らが伝えたという。

「(ミン・アウン・フライン首相は)軍当局者らと会談し、詐欺センター問題が国の国際的な評判を著しく損なっていると述べた」と、軍事政権トップの指示について、事情を直接知る情報筋の1人が語った。

「彼は選挙前に積極的な取り締まりを行うよう彼らに促した」と情報筋は付け加えた。これは12月28日から始まる軍事政権による複数段階の総選挙を指しており、この総選挙は軍の支配を永続させるための見せかけだと広く非難されている。

軍事政権は詐欺センターを取り締まるための多国籍の取り組みに参加していると公式に述べているが、情報筋は、軍が作戦遂行を急いでいるのは米国の行動に対する不安と関係があるかもしれないと示唆した。

米政府が先週、連邦捜査局とシークレットサービスを含む新たな「ストライクフォース」を発表したことが、ミャンマー軍事政権に特に懸念を引き起こしていると両情報筋は述べた。

軍当局者は日曜の朝鮮人民軍との会談で、米軍調査チームが国境を越えて調査を開始するリスクを冒すことはできないと説明し、「問題は我々自身で解決しなければならない」と述べたと、ある情報筋は伝えている。


Bangladesh News/Financial Express 20251122
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/global-pressure-forces-myanmar-junta-to-crack-down-on-scam-centres-1763741168/?date=22-11-2025