オタワ、インドとの貿易協定の推進に尽力

[Financial Express]トロント、11月25日(AP通信):カナダのアニタ・アナンド外相は25日、カナダとインドは2年間の緊張関係を経て、貿易協定の前進に向け迅速に行動すると述べ、カナダ政府はドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争に対応して新たな外交政策をとっていると指摘した。

アナンド氏の声明は、先週末南アフリカで開催されたG20首脳会議でのマーク・カーニーカナダ首相とナレンドラ・モディインド首相の会談を受けて出されたもので、両首脳は新たな貿易協定に向けた停滞していた協議を再開することで合意した。

カナダ警察が、2023年6月にバンクーバー近郊で起きたカナダ人シク教徒活動家の暗殺事件にインド政府が関与したと非難して以来、カナダとインドの関係は緊張している。

「首脳らは、この作業が可能な限り迅速に進められるよう強く主張し、タイミングが早まるだろうとしている」とアナンド氏はAP通信との電話インタビューで語った。

アナンド氏は、カーニー総裁が今後10年間で米国以外の貿易を倍増させるという目標を掲げていることに言及した。カナダは世界で最も貿易依存度の高い国の一つであり、カナダの輸出の75%以上が米国向けとなっている。米国への輸出の大部分はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の適用除外となっているが、この協定は2026年に見直しが予定されている。

「これは、私たちが直面している世界経済環境に対応した、全く新しい外交政策のアプローチです」とアナンド氏は述べた。「新しい政府、新しい外交政策、新しい首相、そして各国が保護主義を強める新たな世界秩序が誕生しました。これは貿易国家としてのカナダにとって、まさに重要な局面です。」

カナダは北京との関係改善も模索している。カーニー総裁と中国の習近平国家主席は、長年にわたり断絶していた両国間の関係修復に向けた一歩を踏み出した。


Bangladesh News/Financial Express 20251126
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/ottawa-working-to-advance-india-trade-deal-1764087377/?date=26-11-2025